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 インタビュー後篇では長澤まさみさんがチャレンジし続けている舞台についてもお話を伺いました。映像と舞台の違いや役作りなど、女優としての在り方に迫ります。さらに気になるのが、美しいボディを持つ長澤さんの普段の生活! 運動や食事、メンタルキープの方法、仕事の悩みを解決する方法など、プライベートのこともお話ししてくれました。


食事と運動がメンタルを左右するから、きちんと向き合っています!

――最近は舞台のお仕事にも多くチャレンジされています。舞台へのご出演を続けることへの思いなどを聞かせていただけますか?

 私自身この仕事をしていて、「舞台を観に行くのが面白い」と思うようになったんです。舞台が作り出す、あの空気感や緊張感も好き。シーンとした中で集中して観ている空間が何より大好きなので、それを自分もやれる機会があるなら、やっていきたい! という思いで舞台のお仕事に挑戦しています。

――映像作品との違いをどのように捉えていらっしゃいますか?

 約一カ月間のお稽古があったうえで、作品を見せるというのが舞台の面白さだと思うんです。そのお稽古の時間が私はとても好きで、本番をやるよりもお稽古の時間が好きなくらい(笑)。まるで演劇学校に行ったような気分になり、すごく充実した気持ちになれるのも好きなところです。

――役作りはどのようにされるタイプですか?

 私は台本を読んだときに、「この人はこういう人じゃないかな」というイメージが湧くので、それを大切にしながら、最近はその役柄のことをもっと深く考えるようにしています。今回なら夫婦の物語の映画を観てみるなど、自分の想像力がもっと豊かになるよう準備をします。

 でも一番大切なのは一緒に演じる座組のメンバーみんなで、感覚を共有できることだと思うんです。今回は特にどの役にもそれぞれ密な関係性があるので、稽古場で皆さんとたくさん話していけたらいいなと思っています。

――舞台はお稽古から考えると長丁場ですが、長澤さん流のボディやメンタルのメンテナンス方法を教えてください。

 私、美味しいものを食べたら充電できるタイプなんです(笑)。だからストレス発散したいときは美味しいものを食べる。運動や食事はそれこそメンタルを左右するものだと思っているので、運動もしながら、食事も基本的には自炊なので、それを徹底するようにしています。

 食事は特に朝ご飯に気を付けていて。魚と小鉢とサラダとお味噌汁とご飯、みたいな感じ。いわゆる“理想の朝食”みたいなものを食べるようにしています。お弁当までは手が回らないんですけど(笑)。

――運動はピラティスやジム通いをされていると聞きましたが、特に決めていることはありますか?

 一日一個、何か運動するというのを決めています。今日はピラティスに行ったから、明日はジム、その次はウォーキングという具合に順繰りにやっている感じです。ウォーキングだけは毎日やりたいのですが、今年は寒くて、なかなか(笑)。

 あとはストレッチや自重で出来る筋トレみたいなものをやったり……。その中でも、やはりピラティスはとても私の体に合っているみたいで、精神的にも整うんです。体と心の両方に効いているので、今年はピラティスをもう少し極めたいと考えています。

2025.03.29(土)
文=前田美保
写真=佐藤 亘
ヘアメイク=スズキミナコ
スタイリスト=吉田 恵