この記事の連載

 愛猫や愛犬と一緒に暮らす日々をブログ「まめきちまめこの日常」に綴っている大人気ブロガーのまめきちまめこさん。2015年から日常をブログにアップし始めると、瞬く間に人気に。ブログ開設から10年で、書籍化やコラボ商品、アニメ化と、その活躍ぶりはブロガーの頂点の座を射止めたと言っていいほど。

 そしてこの度、“エクゼクティブスーパーニート”と自称していたまめこさんが、絵本『メロとタビのクッキーだいさくせん』(KADOKAWA)を3月19日に出版されるとの情報をキャッチ。その経緯や絵本に込めた思い、この先の展望などを直撃します(時々姉吉さんも登場)!

「猫の感情がわからないから二足歩行にした」まめきちまめこが初めて明かす、“キャラ”としてのタビとメロのこと


読者のコメントから、絵本を作ってみたくなった

――3月に絵本を出されるそうで。いちファンとしてとても驚きました……! でもなんでまた絵本なんですか?

まめきちまめこ(以下、まめこ) 2024年2月のブログに、「深夜にカツ丼食いに行ってる説が出た猫」という回を描いたんですよ。ダイエットしているはずのメロの体重が0.5キロ増えたというマンガに「深夜に車運転してカツ丼食いに行ってんじゃねーの」って読者からコメントが来ていて。

 そこから想像して描いた漫画なんですけど、その漫画に対して読者の方から「絵本で見てみたい」ってコメントをいくつかもらったんです。それで「そんなにみんなが言うならいけるかも!」と思って。

――読者のコメントに触発されたんですね。

まめこ はい。読者のコメントはSNSもブログも両方しっかり読んでいます。ありがとうって感じです!

――今回の絵本はクレヨン画で描かれていますが、元々経験があったのですか?

まめこ いえ、なんとなくで頑張ってます! アナログ画を描こうと思ったそもそものきっかけは、2020年ごろ、「柴崎おじいちゃん先生」としてYouTubeで水彩画の描き方を教えている柴崎(春通)さんの動画を見て、水彩画に挑戦したこと。絵の具を買ってきて描いてみたんですけど、私ケチなのでチミチミ絵の具を出しちゃうんですよ。だから、色が全然伸びなくて。しかも水彩画は筆を毎回洗わなきゃいけなくて、とにかく厄介だったんですよね。

 それでクレヨンを試しに使ってみたら、色を惜しみなく使えるし、混ぜるのもパレット上じゃなくて紙の上でいい。それが楽すぎて、私はクレヨン画にしました。

――それをきっかけに、柴崎さんの個展にまめこさんが招待されるなど交流が生まれていますよね! まめこさんのクレヨン画は色味がとても美しいですが、そういうのも独学ですか?

まめこ なんか混ぜたら勝手にそうなりました(笑)。

――あの鮮やかな色合いを、勘で……?

まめこ いやいやいや。誰でもできますよ。一応、デスクにカラーチャートを貼っていて、どえらい暗黒の色が生まれないようにだけは気をつけてます。

2025.02.21(金)
文=船橋麻貴
マンガ・写真=まめきちまめこ