スマートフォン向けアプリとして配信されている『Pokémon Trading Card Game Pocket』(略称『ポケポケ』)が爆発的な人気を獲得している。

『ポケポケ』は、ポケモンを題材にしたトレーディングカードゲームを遊べるアプリである。モバイルアプリの各種データ分析を行う「AppMagic」によると、本作は配信から1ヶ月で2億ドル(300億円/1ドル150円換算)を超える収益を生み出したと推定されている。DL数は3000万を越えており、ほかのポケモン関連アプリに大きな差をつけているほどだ。
そもそもポケモン自体が人気のあるコンテンツではあるし、基本プレイ無料のスマホアプリは大きな利益を生みうる存在だ。しかし、なぜここまでヒットしているのだろうか?
そもそもここ数年は“驚くべきTCGブーム”
まず最初に押さえておきたいのが、そもそもトレーディングカードゲーム(TCG)がブームになっているところだ。

物理媒体で遊ぶ昔ながらの「ポケモンカードゲーム」、つまりポケモンのTCGは1996年から歴史が続いているカードゲームである。そのほかのTCGも人気が根強く、「マジック:ザ・ギャザリング」や「遊戯王」など、かなり長い歴史を持つ作品も増えている。
2024.12.24(火)
文=渡邉卓也