冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、佐賀県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

» #01 いろは島展望台から見る蒸気霧
» #02 桜の里から見る朝日
» #03 東よか干潟のシギ
» #04 大魚神社の海中鳥居
» #05 朝日山公園から望む夜景
» #06 サガ・ライトファンタジー
» #07 ふなんこぐい
» #08 冬の時期しか味わえない! 脂ののった寒鯉
» #09 竹崎カキ

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆いろは島展望台から見る蒸気霧

 「いろは島展望台」は、唐津市肥前町の高台に立つ展望台。海抜171メートルに位置し、玄海国定公園内にある景勝地「いろは島」が一望できるスポットだ。

 いろは島とは、伊万里湾に浮かぶ大小48ほどの島々のこと。展望台からは青海と緑豊かな島々の大パノラマが眺められ、時間帯によって日の出や夕焼け、星空など、表情の異なる景色が楽しめる。

 冬に気象条件が合うと、海面から湯気のように霧が立ち上る蒸気霧に出合えることも。霧が漂う幻想的な光景が見る人を魅了する。

いろは島展望台から見る蒸気霧(いろはじまてんぼうだいからみるじょうきぎり)

所在地 佐賀県唐津市肥前町満越537-2
https://www.karatsu-kankou.jp/sp/spots/detail/43/

◆桜の里から見る朝日

 杵島郡白石町の高台にある「桜の里」は、有明海や白石平野などを一望できる絶好のスポット。「佐賀の美しい景観づくり地区」に選ばれており、桜の名所としても有名だ。

 冬の時期は日の出を正面に捉えることができ、山並みから昇る朝日とオレンジ色に染まる有明海、無数の海苔棚が海に浮かび上がる神秘的な光景を堪能できる。

 さらに、冬は朝日が差すタイミングと漁船の出港が重なるため、オレンジ色の水面に漁船の航跡が描かれ、この瞬間を写真に収めようと多くのカメラマンが訪れる。

見ごろの時期:12月下旬~1月上旬

桜の里から見る朝日(さくらのさとからみるあさひ)

所在地 佐賀県杵島郡白石町深浦
https://www.town.shiroishi.lg.jp/kanko/tanoshimu/_4048.html

◆東よか干潟のシギ

 有明海湾奥部に位置する「東よか干潟」は、有明海の干潮時に現れる広大な泥干潟。

 国内有数の水鳥類の中継地および越冬地であり、渡り鳥であるシギ・チドリ類の渡来数は日本一を誇る。絶滅危惧種も見ることができ、国際的に重要な湿地としてラムサール条約湿地に登録されている。

 東よか干潟でバードウォッチングができるのは、潮位が5メートル以上ある日の、満潮時間の前後約2時間だ。野鳥情報や潮見表などを、「干潟の生き物図鑑」で事前にチェックしてから出かけよう。

東よか干潟のシギ(ひがしよかひがたのシギ)

所在地 佐賀県佐賀市東与賀町大字田中2757-4(東よか干潟ビジターセンター)
https://www.higasasu.city.saga.lg.jp/

2025.01.13(月)
文=CREA編集部