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#4 楽ちんスタイリングでもこなれた印象に見えるニュアンスボブ

 極端に個性を主張するカットではないのにお洒落にキマる、ニュアンスボブヘア。

 ベースはあごラインのレングスのボブですが、モデルの方は髪のクセによってサイドが上がってしまいやすいので、わずかに前下がりに、また下に重みを残したAラインにカットされています。

 ベースは重めに、表面のみレイヤーを入れることで、動きをつけやすく立体感とニュアンスが生まれます。

 モデルの方の「仕事がハードワーク&強めのくせ毛」という特徴を踏まえて、スタイリングも一瞬で終わる、実は細かいカットのテクが詰まっているスタイル。

オーダーとスタイリングのポイント

 全体は下に重みを残し、あごラインの長さでカット。モデルの方の場合は髪のクセを踏まえ、わずかに前下がりにカットしているけれど、シルエットは髪質に合わせて調整を。前髪は頬骨にかかるくらいの、やや長めにカット。サイドからバックの表面にレイヤーを入れ、立体感が出やすいようにする。

 スタイリングは、スプレーを全体にかけてしっかり濡らす。次にバームを手のひらに取り、ワシャワシャッと全体に揉みこむようにして広げる。全体が丸いシルエットでなくAラインになるよう意識して。顔周りやサイドの毛先が内巻きに丸まらないよう、指で外ハネになるようにつまみながらニュアンスを出すのがポイント。

 カラーは、8レベルぐらいのナチュラルブラウンに。

YANAGI’s Point

 重めのベースに、表面は軽くレイヤーを入れ、また毛量調整もしています。そうすることで、クセを思いきり活かしながらも、ボリューミーになり過ぎず、抜け感やニュアンスを出すことができます。前髪を長めに残すことで、甘くならずカッコ良い雰囲気にしています。

2024.11.02(土)
文=斎藤真知子