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#2 厚みがあるから決まる、切りっぱなしフレンチボブ
あごラインでパッツリ切りっぱなしにしたようなボブスタイル。
モデルの方の髪は元々クセがあるためそれを活かし、前髪からサイドへの毛流れをつなげるように顔周りをカットしています。そうすることで奥行き感が生まれ、前髪からサイドへのラインが直角でストンと落ちるスタイルとはまた違い、横から見たときにも軽やかで華やかなニュアンスに仕上がります。
髪をきっちりストレートにブローしなくても雰囲気が出るので、クセ毛の人でもスタイリングに神経質にならずにトライしやすい、嬉しいフレンチシックなボブです。
オーダーとスタイリングのポイント
バックからサイドは、あごラインの直線ラインでカット。普通の毛量の場合は、タイトに仕上げるのでなくボリューム感が残るよう、毛量調整はしない。同様にレイヤーも入れない。髪が多い場合はバックの毛先でなく中間で毛量調整を。前髪は目にかかるくらいの長めにカット。サイドに流して毛先がサイドに繋がるように、顔周りの毛もリップラインくらいの長さでカットする。
スタイリングは、ウエットでなくセミドライな質感に仕上げるのがポイント。ドライヤーで中に空気を入れて少しボリューム感を出すようにしながら、毛先を少しハネさせたり、前髪からサイドに流れるように、ハンドブローでクシュクシュッと散らす。最後にバームをほんの少量取って手のひらに伸ばし、表面に軽く散らすように付ける。
カラーは、11レベルぐらいの、赤みのないシナモンベージュ系をオン。
YANAGI’s Point
ピタッとタイトにキメるボブとまた違い、空気感を感じさせることがポイントなので、スタイリングの時にベッタリ押さえつけないように。バームも本当に少量でOKです。トップ部分も分け目できっちりペッタリ押さえつけていないので、クセ毛で根元が浮きやすい方はそのまま活かしてしまいましょう。
2024.11.02(土)
文=斎藤真知子