◆呉羽梨

 富山県のほぼ中央を南北に貫く呉羽丘陵で栽培される呉羽梨は富山自慢のブランド梨。

 8月中旬から10月中旬までの約2カ月間、それぞれ特徴ある品種が順番に収穫され、甘さを含んだたっぷりの梨がなんと2000t近く出荷される(平成30年実績)。

「幸水」「豊水」「新高」「あきづき」といったさまざまな品種が収穫時期ごとに出荷されるが、中でも最近注目なのが「あきづき」。「新高×豊水」と「幸水」の交雑で生まれた梨で、2001年に品種登録されたばかり。

 呉羽丘陵の風物詩でもある梨をこの秋は堪能してみては。

呉羽梨(くれはなし)
https://shoku-toyama.jp/product/10313/

◆砺波チューリップ公園のコキア

 砺波チューリップ公園は、砺波市の市の花であるチューリップをはじめとした、四季折々の花々を楽しむことができる都市公園。

 秋になると、大花壇や噴水周りのかわいいコキアが紅葉して緑色から赤色に染まり、公園のシンボル「チューリップタワー」からは、この大花壇のコキア畑にベゴニアとサルビアでハート形などが描かれた地上絵を眺めることができる。

 また、園内にあるチューリップ四季彩館では、一年中チューリップを観賞することができ、チューリップとさまざまな花のコラボレーションを満喫することができる。

 年間とおして、「となみチューリップフェア」や「コキア花壇」、冬の「KIRAKIRAミッション」など、さまざまなイベントが開催されている。

見ごろの時期:9月上旬~10月上旬

砺波チューリップ公園のコキア(となみチューリップこうえんのコキア)

所在地 富山県砺波市花園町1-32
http://www.tulipfair.or.jp/

◆こきりこ祭り

 「こきりこ祭り」は、五箇山の代表的な祭りのひとつ。南砺市にある白山宮を会場に、日本最古の民謡といわれる「こきりこ節」が披露される。

 こきりこ節は、田植え前の豊作祈願に行われる、日本の伝統芸能「田楽」として唄い踊り継がれてきたものだ。趣ある白山宮の境内に笛や鼓の音、唄声が響きわたり、煩悩の数、108枚の木片をつないだ楽器「ささら」を用いたしなやかな舞が見る人々を魅了する。

 また、「こきりこ館」前に設置された特設ステージでは、民謡披露、獅子舞などが行われ、上梨地区の人々が一体となって盛り上がる。

開催日:毎年9月25日~9月26日
※こきりこ踊りやホールでの舞台競演会は鑑賞料が必要。

こきりこ祭り(こきりこまつり)

開催地 富山県南砺市上梨白山宮境内
https://gokayama-info.jp/

◆五箇山麦屋まつり・城端むぎや祭

 「五箇山麦屋まつり」は、南砺市下梨にある「地主神社」境内で行われる秋祭り。五箇山の下梨集落を中心に広がった、平家の落人が都を偲んで唄って踊ったといわれる「麦屋節」を現代に伝えるものだ。

 祭りでは、男性による勇壮な笠踊りや、女性による優雅な手踊りなどの舞台が繰り広げられ、平家武士の風格とともに、山間部で農作業などをしながら暮らす様子を彷彿とさせる。

 世界遺産の五箇山に息づく合掌造り集落は、かつて陸の孤島といわれた。いまも生活の場であり、岐阜の白川郷とあわせて、懐かしい日本の原風景を体感することができる。

 また「城端むぎや祭」も南砺市の代表的な秋祭りであり、五箇山と城端が結びつきを深めた昭和26(1951)年から始まったもの。麦屋節コンクール全国大会、むぎや踊り競演会のほか、観光客も参加できる総踊りなどが開催され、城端エリアのいたるところで麦屋節の踊りが見られる。

開催日
・五箇山麦屋まつり:毎年9月23日
・城端むぎや祭:毎年9月中旬

五箇山麦屋まつり・城端むぎや祭(ごかやまむぎやまつり・じょうはなむぎやまつり)

開催地 五箇山麦屋まつり:富山県南砺市 地主神社境内、城端むぎや祭:富山県南砺市 城端別院善徳寺・南砺市城端伝統芸能会館じょうはな座、城端市街地
https://www.tabi-nanto.jp/event

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