この記事の連載

焚き火の揺らぎが頭も心もクリアにしてくれる

 旅の夜の締めくくりに、二人で焚き火にチャレンジ! 「焚火遊道」の猪野さんに指南を受けながら焚き付けに火をつけ、薪をくべ、空気を送ると、炎の塊は徐々に大きさを増していきます。

 森のなかに佇むキャビンは、夜になると辺りは静寂の暗闇へ。パチパチと音を立て、ゆらゆらと揺れる炎を眺めていると、不思議と心が解放されていくのを感じます。

 「何もしないで、ただずっと眺めていられるから不思議ですよね。頭のなかの雑念や心のモヤモヤも気づけばクリアになっている」とは石川さん。

 星の瞬きや土の匂い、風にそよぐ木々の音、森に暮らす動物たちの気配。普段は気にも留めない自然の営みまでありありと感じながら自然と一体となれる焚き火は、日常生活で忘れていた大切な感覚も呼び覚ましてくれそうです。

映画監督
金子由里奈(かねこ・ゆりな)

1995年生まれ。立命館大学映画部にて映像制作を開始し、短編映画やミュージックビデオなどの監督を行う。『21世紀の女の子』『眠る虫』で注目を集め、2023年公開『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』では「第33回日本映画プロフェッショナル大賞」で新人監督賞受賞。最近は“私の百名山”をセレクトすべく、日本各地の山でトレッキングにいそしんでいる。

俳優
石川古都(いしかわ・こと)

2003年生まれ。小学6年生のときに自ら『赤毛のアン』のオーディションに応募。見事、主役アン・シャーリー役に抜擢され、舞台デビューを果たす。以降、ミュージカルを中心に活動。近年は映像にも活動の幅を広げ、映画『遠まわりする青』やドラマ『マイファミリー』などに出演。現在はメインで出演する『DELL』CMが世界配信されるなど、今後の活動に期待大の俳優。趣味はドライブ。歌やダンスも得意で、なかでも昭和の歌謡曲がお気に入り。

焚火遊道

焚き火マイスター/日本焚き火協会会長
猪野正哉さん

メンズノンノモデル出身。モデルやライター、千葉市でアウトドアスペース「たき火ヴィレッジ〈いの〉」を運営するなどマルチに活躍。焚き火を中心としたアウトドアアクティビティを通して、自然の魅力を伝えるために奔走中。著書『焚き火の本』、『焚き火と道具』。

ファッションディレクター/プロモーションプランナー
田中行太さん

ブランドプレスやセールス、セレクトショップのキュレーターやバイヤーを歴任。現在は、ブランドやショップの販売戦略から企画、WEBデザイン、生産管理まで、多くのブランド・ショップのディレクション業を担う。Tシャツブランド「WHO’sMAKING...」主宰。

クレジット

<金子さん>
スウェット6,600円/リー(エドウイン・カスタマーサービス)、ワンピース22,000円/フーディニ、中に着たカットソー16,500/アクリマ(フルマークス カスタマーサービス)、パンツ14,300円/グラミチ(インス)

<石川さん>
スウェット14,300円/ハチイチブランカ(ウトスPR)、ロングシャツ24200円、パンツ22,000円/フーディニ(フルマークス カスタマーサービス)、キャップ4,950円/タイオン

<問い合わせ先>
インス 0120-900-736
ウトス PR  03-6427-1030
エドウイン・カスタマーサービス 0120-008-503
タイオン https://taion-wear.jp
フルマークス カスタマーサービス cs@full-marks.com

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Column

心と体を解放するトレッキング旅

幅広い知見を生かしてアウトドアカルチャーを提案するレーベル「焚火遊道」の猪野正哉さん、田中行太さんがさまざまな旅の楽しみ方をコーディネート。自然もグルメも街歩きも、ワガママに味わい尽くすトレッキング旅のススメ。

2024.07.07(日)
文=平野美紀子
撮影=深野未季
スタイリスト=永田哲也