◆通潤橋

 「通潤橋」は、1854年に白糸大地に農業用水を送るために建設された、日本最大級の石造りアーチ水路橋水路の長さ約123.9m、橋の長さ約76m、橋の幅約6.3m、水面からの高さ約20.2m、アーチの半径約27.6mの規模を持ち、国の重要文化財に指定されている。

 橋には約124メートルの通水管があり、中に詰まった蓄積物を取り除く放水(土砂吐き)機能を搭載。橋の中央部から放水する様子は豪快で、間近から眺めると大迫力だ。

 石造アーチ式水路橋で放水ができる橋は日本でも通潤橋だけ。放水のタイミングはHPで随時更新されているので、チェックしてみて。有料で橋の上から放水の様子を観覧することも。

見ごろの時期:4月~11月(5月上旬~7月中旬までは農地灌漑のため、12月から3月までは通潤橋の石材の凍結を防止するため休止)

通潤橋(つうじゅんきょう)

所在地 熊本県上益城郡山都町長原
https://tsujunbridge.jp/

◆草千里ヶ浜

 草千里ヶ浜は、阿蘇五岳の1つである烏帽子岳の北麓に広がる湿地帯。緑の草原には放牧された馬がのんびりと歩く、牧歌的な風景が広がる。

 この草千里ヶ浜の全景を望めることができる「草千里ヶ浜展望所」はおすすめのスポット。阿蘇中岳の噴煙を目の前に、晴れた日には遠く金峰火山や島原半島の雲仙普賢岳など、阿蘇以西火山の並びを一望できる。

 すぐ近くには「ニュー草千里」という物産館やカフェ・食堂が入っている複合施設もあり、阿蘇の魅力を食事やお土産で堪能することも。ドライブがてら訪れてみるのもおすすめ。

草千里ヶ浜(くさせんりがはま)

所在地 熊本県阿蘇市草千里ヶ浜
https://kumamoto.guide/spots/detail/210

2024.07.10(水)
文=CREA編集部