◆七ツ釜鍾乳洞

 西海市にある35の洞窟の総称である七ツ釜鍾乳洞は、長崎県唯一の鍾乳洞で、国の天然記念物や県の史跡名勝に指定されています。

 国内の鍾乳洞は1億年以上かけて形成されているものが多い中、こちらは比較的新しく、およそ3000万年前に海底から隆起してできたとされています。また、国内の多くの鍾乳洞が2億5000万年前の古生代にできた石灰岩に形成されているのに対し、七ツ釜鍾乳洞は新生代第三紀の石灰藻球を含む石灰質砂岩を母岩としているのが特徴です。 

 鍾乳洞観光コースや地底探検ツアーも開催され、全長1,600メートル以上の洞内には6mの滝や、直径60cmの大石柱など見どころも満載。また、澄んだ湧水が流れ、平均気温は通年で15℃前後なので、避暑にはもちろん、神秘に満ちたその空間を味わいに、ぜひ夏に訪れて。

入園時間:4月〜9月/9:00〜18:00(入園受付〜17:30)、10月〜3月/9:00〜17:00(入園受付〜16:30)

七ツ釜鍾乳洞(ななつがましょうにゅうどう)

所在地 長崎県西海市西海町中浦北郷2541-1
https://www.saikaicity.jp/cave/

◆ガラスの砂浜

 長崎空港からほど近い森園公園のそばにある、廃ガラスを再利用した砂が敷き詰められてできたガラスの砂浜。

 2016年に長崎県が大村湾の水質改善を目的として造成したもので、角が丸く削られたガラスの人工砂は黄色や緑や青などカラフルな色合い。太陽でキラキラと輝くため、フォトジェニックな写真が撮れると話題です。

 撮影の際は砂浜にレンズをできるだけ近づけるのがポイント。ぜひトライしてみて。

ガラスの砂浜(ガラスのすなはま)

所在地 長崎県大村市森園町148
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/100774

※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

2024.07.11(木)
文=CREA編集部