『CREA』2024年夏号 のBook in book「偏愛パンダ図鑑」で紹介しきれなかった内容をお伝えします。
日本で初めてとなるジャイアントパンダの追悼式が5月10日(金)に行われました。中国・四川省で生まれ、神戸市立王子動物園で3月31日(日)に息を引き取ったメスのタンタン(旦旦)の追悼式です(参照:【追悼】「帰ってこいよーー」何度も奇跡を起こし病と闘ったパンダ「タンタン」の28年の生涯)。
タンタンの前に日本で生涯を終えたパンダは、生後1週間以内に死んだ赤ちゃんと死産を除けば9頭。上野動物園にいたランラン(蘭蘭)、カンカン(康康)、フェイフェイ(飛飛)、ホァンホァン(歓歓)、トントン(童童)、リンリン(陵陵)と、アドベンチャーワールドにいた蓉浜(ようひん)、梅梅(めいめい)、王子動物園にいたコウコウ(興興)です。上野動物園とアドベンチャーワールドに追悼式をしたか尋ねたところ、献花台は設けたものの、追悼式は行っていないそうです。王子動物園もコウコウの追悼式はしていません。
タンタンの追悼式は、王子動物園内にある動物科学資料館のホールで行われました。一般の参列者は100人の募集に対し、約4,000件の応募(1件で複数人の応募もあり)が殺到したため抽選に。当選者の中には「動物サポーター」(大人の個人サポーターは年7,000円以上を寄附)の枠を設けました。王子動物園によると、100人のうち何人をサポーター枠としたかは非開示とのことです。
このほかの参列者は、主催者が6人(王子動物園の園長と飼育員2人、神戸市の市長と建設局長、灘区役所の区長)、王子動物園の関係者が約10人、来賓が約40人(神戸市会副議長や「日中友好神戸市会議員連盟」会長・副会長ら)です。
2024.06.18(火)
文・写真=中川美帆