港の景色を散策しながら巨大な土の彫像を鑑賞@象の鼻テラス
山下公園エリアにある象の鼻テラスは誰でも自由に過ごせる象の鼻パーク内の無料休憩所。アートスペースとカフェが併設されていて、ジャンルレスなアート体験とさまざまなサービスを楽しめます。
横浜の子どもたちとフィンランドのアーティストが共同制作したスツールは、いつ立ち寄っても観られるなど、テラスへ足を運ぶだけで身近なアートに触れられます。
トリエンナーレ会期中の象の鼻テラスでは 「アートもりもり!」の一環として、2 つの展覧会「ハイヌウェレの彫像 久保寛子/4月29日まで」と「PORT JOURNEYS ポート・ジャーニー・プロジェクト ”7 SEEDS ‒COMMUNICATION UNDER TREES‒ 展”/6月9日まで」を実施。
立ち寄った日はハイヌウェレの彫像の展示する前日で、表面を土で塗り固める前の状態でした。ここに土を塗り、雨や日光、風の影響を受けながらさまざまな表情を生み出していきます。
絵本から飛び出してきたかのような大きな巨人が分断されている姿は圧巻。象の鼻テラスの屋上から眺めると港の風景と作品全体がきれいに見えたのだそう。
鑑賞・休憩のお供に、ゾウノハナソフトクリームをどうぞ。ワッフルチップで象の耳を、チョコチップで目を表現した象の形がキュート!心地よい海風と海の景色は横浜へ足を運んだ気分を満たしてくれます。
象の鼻テラス
所在地 231-0002 横浜市中区海岸通1丁目
https://zounohana.com/
横浜マリンタワーの夜景と特別プログラムを鑑賞
最後は、象の鼻テラスからもすぐ、横浜マリンタワーのアートを紹介。こちらでは、横浜トリエンナーレ開催を記念して、展望フロアでの夜景とサウンド/映像インスタレーション作品の展示や、テーマ「野草」にちなんだ現代アートの展示を行っています。
横浜トリエンナーレと横浜マリンタワーを両方楽しめる共通チケットや、横浜トリエンナーレと横浜マリンタワーの共通チケットに、中華街のアートの雰囲気溢れるお店で食事が満喫できるセットプランも。横浜らしい食体験やスポットがセットになっているので、横浜のお出かけもアートも楽しみたい人にぴったりです。
◆テーマ「野草」にちなんだ無料エリアのアート
横浜マリンタワーの2階ギャラリーで横浜トリエンナーレのテーマ「野草」に基づいた若手斉木駿介の個展を鑑賞できます。2階ギャラリーは無料で立ち寄れるのも嬉しいところ。
◆夜景とサウンド・映像インスタレーションを鑑賞@横浜マリンタワー 展望フロア
18時以降の30階の展望フロアでは、額田大志 + 高良真剣による横浜の夜景×サウンド/映像インスタレーション「シャトル」を鑑賞してみて。地上94メートルに引き上げられた身体に、ゆらぎのある音と映像が合わさり、遥か遠くの場所へと送り届ける感覚が体感できます。
2階ギャラリーでは、トリエンナーレ開催前に、ワークショップで一般の方々がアイディアを出して作った優秀作品が販売されています。
横浜マリンタワー
所在地 231-0023 神奈川県横浜市中区山下町14-1
https://www.yokohamatriennale.jp/2024/many-many-arts/3088
「アートもりもり!」の作品の数々、いかがでしたか?
「これ何だろう?」「音がする」「動いた!」と興味を持ち、何かを感じられたなら、それできっと大丈夫!アートに見識のある人だけに向けた展示ではなく、アートを知らない人でも楽しめる工夫がたくさん詰まっているプログラム。トリエンナーレと一緒に楽しんでくださいね。
「野草:いま、ここで生きてる」鑑賞券と「BankART Life7」「黄金町バザール2024」のパスポートがセットになったチケットも販売されていますのでお見逃しなく!
》【前篇】リニューアルした横浜美術館を中心に横浜トリエンナーレを堪能し尽くす! を読む
2024.05.03(金)
文=桐生奈奈子
写真=佐藤 亘、Katsuhiro Ichikawa