寒さの中で力を蓄えた草木がパワフルに芽吹き、次々と花を咲かせて景色をカラフルに染め上げる春がやってきました。

 日本各地に、今しか見られない、かけがえのない美しい景色が広がっています。今回は奈良県が誇る、春の絶景・風物詩をピックアップ。自然が織りなす奇跡の景色に会いにいきませんか?

» #01 屏風岩公苑の山桜
» #02 春日大社の御巫さんの「藤のかんざし」
» #03 薬師寺の修二会花会式
» #04 大和郡山お城まつり
» #05 岡寺の天竺牡丹(ダリア)
» #06 葛城山
» #07 金峯山寺
» #08 壷阪寺の大雛曼荼羅
» #09 長谷寺
» #10 馬見丘陵公園

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆屏風岩公苑の山桜

 曽爾村の奇峯・屏風岩の麓に広がる屏風岩公苑。

 屏風岩はその名の如く屏風を立てたように屹立する断崖で、ノコギリの刃のように鋭くそびえる姿が特徴。標高940メートル、幅2キロメートル、長さ200メートルもあり、国の天然記念物に指定されている。

 春には苑内のヤマザクラ約300本が咲き乱れ、断崖とのコントラストが圧巻。さらに、開花時期に合わせてライトアップも行われ、幻想的な光景が広がる。

見ごろの時期:4月中旬~4月下旬
ライトアップ開催日時:2024年4月6日(土)~5月6日(月)18:00~21:00

屏風岩公苑の山桜(びょうぶいわこうえんのやまざくら)

所在地 奈良県宇陀郡曽爾村長野
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/07park/03east_area/byobuiwakoen/

◆春日大社の御巫さんの「藤のかんざし」

 藤原氏の氏神であり、藤の名所として知られる春日大社。

 社紋は藤原氏の家紋「下り藤」であるなど藤の花にゆかりがあり、御巫さんが頭に挿すかんざしもかわいらしい「藤のかんざし」だ。

 境内の藤の花が見ごろを迎えるのは、例年4月末ごろから5月上旬ごろ。訪れた際には、花とともに御巫さんのかんざしにもぜひご注目を。

春日大社の御巫さんの「藤のかんざし」(かすがたいしゃのみかんこさんの「ふじのかんざし」)

所在地 奈良県奈良市春日野町160
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/01north_area/kasugataisha/

2024.04.10(水)
文=佐藤由樹
協力=奈良県観光公式サイト「あをによし なら旅ネット」