日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。
今回は、関東エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
◆茨城県
桜川のヤマザクラ
桜川市は、古来「西の吉野、東の桜川」と称されるほどのヤマザクラの名所。
特に櫻川磯部稲村神社一帯は、平安時代に紀貫之が歌に詠み、室町時代には世阿弥元清作の謡曲「桜川」の舞台にもなった場所で、学術的にめずらしい国の天然記念物「桜川のサクラ」をはじめ、約700本の桜を見ることができる。
山に自生するヤマザクラはソメイヨシノと比べて開花時期が若干遅く、木々の芽吹きの時期と重なるため、淡紅色の桜の花と赤芽、木々のもえぎ色で山肌はパッチワークのような光景に。
1000年の時を受け継いで咲くヤマザクラは咲く時期も色も一本一本異なり、それぞれの美しさが山を染める。
また、桜の咲く時期に合わせて櫻川磯部稲村神社、磯部桜川公園、高峯のヤマザクラ、雨引観音を中心に、「桜川の桜まつり」が開催される。期間中は無料桜ガイドなどが行われ、市内が花見客で賑わう。
桜川の桜まつり
開催期間:2024年3月5日(火)~4月25日(木)
桜川のヤマザクラ(さくらがわのヤマザクラ)
所在地 茨城県桜川市磯部
http://www.kankou-sakuragawa.jp/page/page000523.html
◆栃木県
市貝町芝ざくら公園
市貝町芝ざくら公園は、芝ざくらの植栽面積約1.8ヘクタールと関東有数の面積を誇る、市貝町の観光名所。
約20万株の芝ざくらが小貝川の流れをモチーフに植栽されており、赤、白、ピンク、紫のカラフルな花々が斜面を彩る光景が、来園者の目を楽しませる。
花の満開時期には「芝ざくらまつり」も開催され、ステージイベントや地元商店の出店などが楽しめる。
開花時期:4月上旬~下旬
芝ざくらまつり
開催期間:2024年3月30日(土)~4月30日(火)
市貝町芝ざくら公園(いちかいまちしばざくらこうえん)
所在地 栃木県芳賀郡市貝町見上614-1
https://www.tochigiji.or.jp/spot/s9712
◆群馬県
小夜戸・大畑花桃街道
「小夜戸・大畑花桃街道」は、桃源郷とも称される桃の花の名所。春になるとみどり市の小夜戸から大畑まで続く約2キロメートルの街道が、1,500本以上の「しだれ桃」で華やかな桃色に染め上げられる。
もともとこの木は住民が植え始めたもので、以来30年以上にわたり住民たちによって植樹、生育されてきたのだそう。
毎年4月中旬に開催される「小夜戸・大畑花桃まつり」では夜間のライトアップや竹灯籠の光のアート展示が行われ、観覧客の目を楽しませる。
見ごろの時期:4月上旬~4月中旬
小夜戸・大畑花桃街道
開催期間:2024年4月1日(月)~4月20日(土)
小夜戸・大畑花桃街道(さやど・おおはたはなももかいどう)
所在地 群馬県みどり市東町小夜戸
https://16106midori.jp/spot/seeing/17/
2024.04.07(日)
文=佐藤由樹