キャンディーズが解散した後、スー(田中好子)さんとミキ(藤村美樹)さんとアメリカに旅行した際、ホテルでラジオを聞いていたら、ピンク・レディーの「Kiss In The Dark」が流れてきたんです。アメリカでデビューするなんてすごいなって思って、みんなで聴いていました。
――昨年、東京国際フォーラムで行われた50周年コンサートでは、ロビーにミー(未唯mie)さん、ケイ(増田恵子)さんの祝花があったので、今も交流があるのかなと思いました。
伊藤 キャンディーズが解散する前、「電話番号を教えてください」って言われたのに、私がミスをして渡すことができなかったんです。
その後、お会いする機会がなかったのですが、私が再デビューする際に見に来てくださって。それから私もミーさんやケイさんのコンサートに行ったりして、あの時代に一緒に頑張った仲間という感じで、今も交流が続いています。
センターのプレッシャーを感じなかった理由
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キャンディーズは、解散後にリリースした「つばさ」を含めて、全18枚のシングルをリリースしている。デビュー曲は「あなたに夢中」だが、キャンディーズを世に知らしめたのは「年下の男の子」だった。そして、1978年にリリースした「微笑がえし」では、初のオリコンチャート1位を獲得し、解散に華を添えた。
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――蘭さんが、この曲がなければキャンディーズは成り立たなかった、と思う曲はありますか。
伊藤 やっぱり、「年下の男の子」になりますね。この曲で多くの人にキャンディーズを知ってもらい、応援していただけるようになったので。
――この曲から、蘭さんがセンターに立つことになります。
伊藤 確かに、この曲から私がセンターに立ったのですが、私たちにとっては、大きな変化があったという感じではなかったんです。
コンサートでは、スーさん、ミキさん、私がローテーションでセンターで歌っていましたし、たまたまシングルで私の番が来たんだ、くらいの感じでした。センターのプレッシャーとかもそれほど感じてなかったですね。
2024.03.24(日)
文=佐藤 俊