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長寿記録更新中! 猫の平均寿命は何歳?

 一般的に、猫は生まれてから1年(1歳齢)で、人間の20歳程度に達します。そこからは、1年ごとに4歳ずつ年を取る計算で考えると、6歳で人間の40歳、11歳で60歳、16歳になると80歳に相当します。

「猫の平均寿命の推移」

 アニコムの調査によると、2021年度の猫の平均寿命は14.7歳で、過去最高を記録しました。今や20歳を迎えても元気に過ごしている猫も珍しくなく、アニコムで契約している猫の最高齢はギネス記録に迫る26歳!!

 これは人間の120歳に相当するもので、猫の寿命はまだまだ延びることが期待できそうです。

長寿化で気になる猫の医療費。年間どれぐらいかかるの?

 愛猫が健康で長生きしてくれることが飼い主の願いでもありますが、長寿化で気になるのは、やはり医療費。アニコムによると、猫の年間平均診療費は1歳で40,593円、中高年期に入る7歳で67,419円、平均寿命に近い15歳で181,132円と、高齢になればなるほど医療にお金がかかるというデータが出ています。

「猫の年齢別の年間診療費」

「人間と同様に、猫も年齢を重ねるにつれて病気になりやすく、年間診療費は1歳ごとに約10%も上昇していきます。家計への影響も少なくないため、十分な治療を受けさせてあげられずに残念な結果を招いてしまったり、最悪、飼育放棄につながるケースも。獣医師の立場からも、正しい衣食住はもちろん、大切な家族として医療もきちんと受けさせてあげて、健やかに暮らせる環境を作っていきたいですね」(兵藤さん)

 こうしたペットの高齢化を背景に、アニコムは2019年には8歳以上のシニア専用のペット保険「どうぶつ健保しにあ」の販売を開始。加入時の年齢に上限なく入れる保険は日本初(2019年8月末時点)という画期的なもので、年齢制限で保険をあきらめていた方たちに朗報となりました。

 愛猫が高齢になってきて“やっぱり保険が必要かも”と不安に思っていた方はぜひチェックして、後悔しないためにも万が一に備えましょう。

2024.03.09(土)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=深野未季、Aflo