「週刊少年ジャンプ」連載の大人気コミックのアニメ化作品として話題の『アンデッドアンラック』。そんな愛あり、笑いあり、涙ありの一大活劇も、いよいよ佳境を迎える。
原作のファンでもある、本作のヒロイン・出雲風子役の佳原萌枝さんに、作品の魅力を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
◆◆◆
一気読みした、推しのマンガの主人公に!
──『アンデッドアンラック』はもともと原作から追いかけられていたそうですね。
佳原 はい! 「次にくるマンガ大賞」で知って、気になって読んでみたんです。読み出したらおもしろくて、止まらなくなっちゃって、気づいたらそのときの最新刊まで一気に追いかけてしまいました。
──少年マンガもお好きなんですか?
佳原 はい、能力を持ったキャラクターがバトルする作品って、やっぱり燃えるじゃないですか!(笑) 特にこの作品はそんな燃える展開がハイテンポで展開されるので、一気に虜になりましたね。
──最初に原作を読んだとき、風子にどんな印象を持たれたのでしょう。
佳原 最初のころはアンディに引きずられながら、すぐ「無理だよ~」と泣いたりわめいたり……そんな「巻き込まれるヒロイン」という印象が強かったんです。でも、物語が展開していくにつれて彼女の芯が見えてきたり、アンディの精神的な支えとして風子ちゃんの存在があるんじゃないかな、と感じられるようになっていきました。
──お互いが、お互いにとって必要不可欠な存在になっていく。
佳原 『アンデッドアンラック』のタイトルどおり、アンディと風子ちゃんの2人が主人公なんだ、と。そのことは、風子ちゃんを演じる際に、強く意識しました。まさか、自分が演じられるとは思っていなかったですけど(笑)。
「誰かのために生きていく」ことの強さ
──佳原さんは、相棒であるアンディという人物をどうとらえていますか?
佳原 出会いから距離感はメチャクチャだし、粗暴で怖い人のように思えるけれど、じつはとても心の温かいキャラクターなんですよね。だから、中村(悠一)さんの声を聴いた瞬間に「あ、アンディがいる!」という(笑)。
2024.03.15(金)
文=一角二朗