Magnificent View #134
グラン・パレ(フランス)

(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages

 パリの名物として親しまれている建築物には、万国博覧会の関連施設として生まれたものが多い。

 例えばエッフェル塔は、1889年に開催された第4回パリ万博のシンボルだった。つまり、大阪万博における太陽の塔と同じ役割を果たしていたわけ。

 そして、シャンゼリゼ大通りとセーヌ川の間に位置するグラン・パレは、1990年に行われた第5回パリ万博のメイン会場として建てられている。ガラスと鉄骨による丸屋根が、当時の最先端のセンスを示す。21世紀の視点から見ても、モダンにしてエレガント。

 オルセー駅(現オルセー美術館)やアレクサンドル3世橋、プティ・パレも同じ回の万博のため新設されたというから、相当大規模な都市改造が行われたことになる。

 現在も、グラン・パレはさまざまなファッションショーや展示会の会場としてにぎわう。また、その一部は国立美術館として利用されており、意欲的な企画展は毎回好評だ。

Column

今日の絶景

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2014.02.11(火)