これらの登録は、「ヘルスケア」アプリから行います。画面右上にあるユーザアイコンをタップしたのち、表示される「メディカルID」をタップ。そこで「編集」ボタンを押して、内容を順次入力していけば完了です。ちなみに「メディカルID」という名前のアプリはありませんので注意が必要です。

 なお、画面の最下段にある「緊急電話中に共有」をオンにすると、該当のiPhoneから110番や119番通報を行った時に、メディカルIDの情報をテキストデータとして送信することもできますが、ここはひとまず、情報をひととおり登録することを目指しましょう。

 

Androidでは「緊急情報サービス」をタップ

 続いてAndroidについて。AndroidはiPhoneと違い、機種によって機能には若干差があるのですが、基本的には「緊急情報サービス」アプリ(画面上での表示は「緊急情報」)を使用します。Android 12以降ではプリインストールされていますが、手持ちの端末にない場合は、Google Playストアからダウンロードできます。

 登録方法は、まず緊急情報サービスアプリを開き、「あなたの情報」→「医療に関する情報」をタップ。すると登録済みの内容が表示されますので、クリックすることで編集が行えます。登録できる項目は、名前、年齢、血液型、身長、体重、アレルギー、服用している薬、住所、健康状態、臓器提供の可否、緊急連絡先など、iPhoneとほぼ同じです。

 iPhoneのメディカルIDと大きく違うのは、住所の記入欄があること。万一の場合に第三者に見られることに抵抗がある場合は、空欄にしておくとよいでしょう。またiPhoneと同じく、ロック時に表示するか否か、また緊急通報サービスに連絡する時にこれら情報をテキストデータとして送信するか否かも選択できます。

 なお緊急情報サービスアプリに登録したこれらの情報は、電源ボタンと音量大ボタンを同時に押した画面で「緊急通報」をタップしたのち「緊急情報を表示」をタップすることで表示できます。

2024.02.19(月)
文=山口真弘