◆肱川あらし

 大洲市の冬の風物詩、肱川あらしは、例年10月~翌年3月頃に条件が揃うと発生する、世界的にも珍しい自然現象。

  肱川あらしとは、晴れた日の朝に大洲盆地で発生した冷気が霧となって、肱川沿いに一気に流れ出す現象のこと。

 霧が町を呑み込みうねりながら海へと扇状に広がる肱川あらしの様子は、幻想的な美しさ。「肱川あらし展望公園」は、肱川あらしを見るために造られた展望台。日本最古を誇る道路可動橋「長浜大橋」も同時に見ることができる。

肱川あらし(ひじかわあらし)

所在地 愛媛県大洲市長浜
https://www.city.ozu.ehime.jp/site/kanko/1190.html

◆道後温泉本館 すす払い

 松山市の師走の風物詩となっているのが、道後温泉本館で平成8年度から実施しているすす払い。

  約6メートルと約2メートルの笹ぼうきを使い、本館建物の軒下など普段手の届かないところのほこりを払う。一年間の「ほこり」や「厄」を取り除き、新年をスタートさせる準備をする。

 また、館内では脱衣箱を移動して隅々まで清掃するなど、一年の汚れを落として入浴客に気持ちよく新年を迎えてもらおうと、毎年12月に行っている。

道後温泉本館 すす払い(どうごおんせんほんかん すすはらい)

所在地 愛媛県松山市道後湯之町5番6号
https://dogo.jp/

2024.01.29(月)
文=佐藤由樹