◆佐川町のバイカオウレン

 野山などにひっそりと自生する、貴重な多年草・バイカオウレン。梅に似た丸みのある小さな白い花がかわいらしく、「牧野公園」や「加茂の里」では一面に咲き広がるバイカオウレンを観察できる。

  高知県中部の仁淀川エリアにある佐川町は、世界的植物学者・牧野富太郎博士の出身地。幼少のころから一人で草木と遊ぶのが好きだった博士は、生家の裏山に咲く梅花黄蓮をこよなく愛したとのこと。

 12月末頃から3月初めにかけて花を咲かせるバイカオウレンは、木漏れ日のなかで可憐に咲く姿から「森の妖精」と呼ばれている。

 また、佐川町は土佐藩筆頭家老の城下町で、伝統的な商家や酒蔵などがある。趣ある町並みを散策するのも楽しい。

見ごろの期間:2月上旬~3月初旬ごろ

佐川町のバイカオウレン(さかわちょうのばいかおうれん)

所在地 牧野公園:高知県高岡郡佐川町甲(奥の土居)
集落活動センター・加茂の里:高知県高岡郡佐川町加茂 621-1(センターから群生地までは徒歩20分)
https://kochi-tabi.jp/search_spot_sightseeing.html?id=768
加茂の里 https://niyodoblue.jp/spot/detail.php?id=110
佐川町の町並み https://kochi-tabi.jp/search_spot_history.html?id=805

◆だるま夕日と咸陽島

 1月中旬から2月中旬にかけて見られる、宿毛市の冬の風物詩、だるま夕日。

  夕日が太平洋に沈む間際の数分間、一種の蜃気楼現象によって2つの円が重なり「だるま」のように見える現象で、日本の夕日百選に選ばれています。

 きれいな「だるま」の形を見られるのは年間10回ほどしかなく、「幸運の夕日」と呼ばれる貴重な景色。

 咸陽島公園はだるま夕日が見られる場所のひとつで、だるま夕日と咸陽島の絶景を撮るために多くのカメラマンが集まる。

だるま夕日と咸陽島(だるまゆうひとかんようとう)

所在地 高知県宿毛市大島17(咸陽島公園)
https://www.city.sukumo.kochi.jp/docs-18/p0308.html

2024.01.02(火)
文=桐生奈奈子