これがあさこさんと私の初めてのご飯。後日の収録でドッキリだったと知ったあさこさん。あさこさんは冗談で「仕事だったから誘ったんかい」と笑い飛ばしてくれ、それ以来、仕事ではなく本当のプライベートでお世話になっている。

愛おしいと思った姿

 私の誕生日当日、3年連続で一緒に過ごしてくれるあさこさん。ペーパードライバーの私の練習の相手を命がけでしてくれるあさこさん。山登りロケの前後、素敵なお店に連れて行ってくれるあさこさん。汗ダラダラでお台場に一緒にポケモンGOをしに行ってくれるあさこさん。ポケモンのことをバケモンと言ってしまうあさこさん。すべてが愛おしいあさこさん。

 中でも私が一番あさこさんのことを愛おしく感じたのは、以前『イッテQ!』のロケで冬のフィンランドに行った時のこと。その日、あさこさんは背中に火をつけられて自転車に乗り、そのまま海に飛びこむというロケを控えていた。それを待っているロケバス車内。

 

 やけどしないようにビシャビシャのパーカとウェットスーツに身を包んだあさこさんが、車内の後部座席でシューシューと息を吐きながら、戦いに向け精神を統一していた。

 その姿は、まさに日の丸を背負った侍の如し。しかし私は頭の中で「この人こんなに精神統一してるけど、結果、今から背中に火をつけられて自転車で極寒の海に飛びこむんだよな」と思ったらたまらなく可笑しく、たまらなく愛おしく感じた。

 わたしはそんなあさこさんをたまらなく大好きで尊敬しております。

 P.S.これを読んだあさこさん、きっと「おめぇまたそうやって私のこと小馬鹿にしてんだろう」と言ってくれるんだろうな。

後日談

 先日ついに50歳を迎えられたあさこさん。

 年々身体を張る機会が増えている気がします。腰や膝が痛くても、絶対に痛いと言わないあさこさん。我慢強さは良いところでもありますが、あさこっ子からするととても心配です。そして2019年の夏、本当に24時間マラソンお疲れ様でした。

よかん日和

定価 1,540円(税込)
文藝春秋
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2023.12.27(水)
著者=イモトアヤコ