この記事の連載

「どこか実家に帰ったような安心感」(AYANAさん)

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー
オー・トリプル パタットドゥース・デ・カライブ・エ・キャロット・ダフガニスタン

 AYANAさんが選んだもう一つの香りは、アートディレクターのラムダン・トゥアミと、美容研究家のヴィクトワール ドゥ タイヤック夫妻が、世界を旅して出合ったさまざまな美にまつわるものから刺激を受けてクリエーションを行うブランド、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーから。

 レ・ジャルダン・フランセのシリーズはアンティークショップで眠っていた、19世紀のスイスの園芸学校の種子の入った小箱からインスピレーションを得て誕生した。

「ビュリーの新作は野菜のフレグランスらしい──という噂を聞いて、最初はそのユニークさに驚いたけれど、すぐに納得。だってビュリーはこれまでもずっと、植物が持つ魅力に敬意を払い、その恩恵を美しいビューティ・ティップスに変身させてきたのだから。

 6種の香りはすべて素晴らしかったけれど、特に衝撃だったのがさつまいもとにんじんのなめらかなグルマンフレグランス。どちらも甘さのある根菜だから、どっしりとした土の香りやスパイシーウッディなまろやかさも感じられます。エレガントでユニーク、でもどこか実家に帰ったような安心感。頭脳労働に疲れたとき、ポタージュスープを飲むように、この香りを楽しむことが多いです」(AYANAさん)

ビュリージャパン

フリーダイヤル 0120-09-1803
https://www.buly1803.com/jp/

AYANA(あやな)

化粧品メーカーで商品企画開発・店舗開発等に携わった後、ビューティライターに転身。記事やエッセイの執筆、コピーライティングを始め、商品開発やマーケティングのコンサルティングなど幅広く活躍する。オンラインの文章講座「EMOTIONAL WRITING METHOD(エモ文)」では、個人向け/企業向けのクラスを展開。

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2023.12.21(木)
文=永田みゆき
写真=釜谷洋史