この記事の連載

Instagramでマネージャーさんが見つけてくださって

――そんな修行僧のような苛酷なロケだったとは思いもしませんでした。そもそも、なぜ駒木根さんは俳優になろうと思われたのですか?

 なぜでしょう……(笑)。Instagramで現在のマネージャーさんが見つけてくださって、スカウトしてくれたことがすべての始まりだったので、もう運命というか。

 高校卒業を機に上京し芸能の仕事をスタートしました。あのスカウトがなければ僕はこの世界にいないので、ありがたいご縁だなと思っています。

――いつ頃から俳優業に面白味を感じるようになられましたか?

 最初から面白い仕事だとは思っていました。かっこいい人も綺麗な人もいっぱいいらっしゃるし、カメラにずっと映されるなんて、いままでの生活ではあり得ませんでしたから。

 でも、ドラマや映画に出演させてもらえるようになるにつれて、だんだんと演技で評価されたいという目標を持つようになりました。

 そのためにはしっかりとした実力がないといけないので、いまはレッスンをしたり、映画やお芝居を見たり本を読んだりしながら、観客のみなさんに楽しんでもらえるようなお芝居ができるよう努力しています。

――目標としている方や憧れの方がいらっしゃれば教えてください。

 特定の誰かというのはいなくて、自分が納得できる演技ができるよう心がけています。最初はただみなさんに見ていただけるだけですごく嬉しかったんですけど、いまは何よりも自分が満足したものをお届けできるのが一番いいと思うようになったので、自分が誇りに思えるような作品や納得できるクオリティのお芝居をお届けできるよう頑張っています。自分自身との闘いという感じですね。

2023.12.07(木)
文=相澤洋美
撮影=鈴木七絵
スタイリスト=千葉 良(AVGVST)