世界で一番美しい猿に出会えるかも? 森をゆくネイチャーツアーへ
![2,500ヘクタール(東京ドーム534個分)にもおよぶ原生林が広がるソンチャ半島自然保護区。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/1280wm/img_d7b920d269073402809002001efe197e246549.jpg)
リゾートが位置するソンチャ半島自然保護区の原生林には、1,000種以上の植物と100種以上の鳥が生息している。
野生動物たちのサンクチュアリともいえるこのリゾートならではのアクティビティーが、ガイドとゆくネイチャーツアーだ。
![ガイドと敷地内をめぐるネイチャーツアー](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/1280wm/img_c4b5c00789e4c6353f0c5487d7c34f05325802.jpg)
基本的に移動はバギーなので、体力に自信がなくても大丈夫。可愛らしい小鳥や鮮やかな花に目を向けながら、広大な敷地内を探検する。
道に木の葉がパラパラと落ちていたら、それは「世界で一番美しい猿」と呼ばれるアカアシドゥクラングールが枝から枝へと歩いた跡かもしれない。ベトナム戦争下、散布された枯葉剤によって生息地の大半を失って激減したと言われるアカアシドゥクラングールは、世界に3,000頭弱しか生息していない絶滅危惧種。このリゾートの敷地内には、なんとそのうち2,000匹が暮らしているという。
![世界で一番美しい猿、アカアシドゥクラングールを探しに森の中へ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/b/1280wm/img_9b1819492fe67019217d5033ad6eacaf91807.jpg)
![絶滅危惧種が生息できるよう、森の中にはさまざまな工夫がされている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/1280wm/img_4e971dc6d5eb1f5407cbadeaf201e73573759.jpg)
バギーで訪ねるのは、彼らが大好物の木が育つエリア。このリゾートでは、餌付けをいっさいしていないが、木を育て、動物たちが生きるために必要な環境を陰ながら守っている。
![リゾート内のさまざまな場所にある猿のモチーフに、動物たちへの愛情を感じる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/4/1280wm/img_f4568b761f6b559bc4b3db53f7d47f93286080.jpg)
樹上で暮らす絶滅危惧種を見つけるのは簡単なことではないが、樹上の茂みに気配を感じると、自然を熟知したガイドがそっと教えてくれる。全身がグレーや白、赤茶色のカラフルな毛に包まれる美しい姿を見られたら、ラッキー。
アカアシドゥクラングールに出会えなくても、マカクという種の野生の猿は頻繁に姿を見せてくれる。
![敷地内には40家族のマカクが暮らしている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/1/1280wm/img_111a7b91bcd4691e5cf45ca32fdb783a248328.jpg)
ネイチャーツアーはゲストなら参加無料。6人乗りのバギーで移動するのでプライベートツアー感覚で楽しめる。所要1時間ほどなので、気軽に参加してみては。
2023.11.30(木)
文・撮影=芹澤和美