この記事の連載
【京都】偏愛グルメアドレス #1
【京都】偏愛グルメアドレス #2
【京都】偏愛グルメアドレス #3
【京都】偏愛グルメアドレス #4
名店ひしめく京都で、この幸せを存分に享受しない手はありません。はずせない定番から、エッジの効いたニュースな一皿まで。偏愛せずにはいられないあの店・あの味を巡って見えてきたのは、自由で多彩、そしてどこまでも上質な京都の食の真髄でした。
今回は、「偏愛グルメアドレス」ページより、異国情緒あふれる朝ごはんスポットをご紹介します。
世界の“朝ごはん”を京都で味わう
朝からあえての異国気分。古都に集結する世界の美味を堪能して。
お米がクリーミー。台湾お粥で、優しい朝
◆【富小路】富小路粥店
![注文は何種類かのお粥とサイドメニューから自由に好きなものを組み合わせるシステム。蒸し鶏と揚げレンコンがのる中華とり粥900円、大根もち220円、切り干し大根150円、ひじき煮150円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/1280wm/img_b305ef5edd8f5e7bead13a2aa1538e4289923.jpg)
由緒ある和の朝粥の名店も少なくない京都。でも、時には台湾式のお粥というのも趣深い。
台湾式のお粥は、日本のものよりずっと長く2時間近くもコトコトとお米を煮込むもの。だからお米の粒がかなり溶けて、とろりとクリーミーなほどやわらかく、ほっこりと胃に朝の平和が届く。
![ほうじ茶は裏千家・家元御用達の名門「柳桜園茶舗」より。300円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/e/1280wm/img_cedacaa46e25621b1e688905c943bafd60313.jpg)
実はこちらは、木屋町で80年の歴史を誇るおばんざいの名店「御料理めなみ」の新展開。ゆえ、切り干し大根やひじき煮など、15種のサイドディッシュもどれもが端正な滋味深さ。
で、朝の幸せと充足感が、なんとも嬉しく跳ね上がります。
![1階はカウンター席。2階にテーブル席あり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/1/1280wm/img_510cf58f0da37b6c0346213b008c952289018.jpg)
富小路粥店
所在地 京都市下京区徳正寺町41-2
電話番号 075-744-0662
営業時間 7:00~15:30 L.O.
定休日 水・火曜、不定休
Instagram @tominokouji_kayuten
2023.11.05(日)
文=寺下光彦
写真=橋本 篤
CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。