この記事の連載
【京都】偏愛グルメアドレス #1
【京都】偏愛グルメアドレス #2
【京都】偏愛グルメアドレス #3
【京都】偏愛グルメアドレス #4
名店ひしめく京都で、この幸せを存分に享受しない手はありません。はずせない定番から、エッジの効いたニュースな一皿まで。偏愛せずにはいられないあの店・あの味を巡って見えてきたのは、自由で多彩、そしてどこまでも上質な京都の食の真髄でした。
今回は、「偏愛グルメアドレス」ページより、異国情緒あふれる朝ごはんスポットをご紹介します。
世界の“朝ごはん”を京都で味わう
朝からあえての異国気分。古都に集結する世界の美味を堪能して。
お米がクリーミー。台湾お粥で、優しい朝
◆【富小路】富小路粥店

由緒ある和の朝粥の名店も少なくない京都。でも、時には台湾式のお粥というのも趣深い。
台湾式のお粥は、日本のものよりずっと長く2時間近くもコトコトとお米を煮込むもの。だからお米の粒がかなり溶けて、とろりとクリーミーなほどやわらかく、ほっこりと胃に朝の平和が届く。

実はこちらは、木屋町で80年の歴史を誇るおばんざいの名店「御料理めなみ」の新展開。ゆえ、切り干し大根やひじき煮など、15種のサイドディッシュもどれもが端正な滋味深さ。
で、朝の幸せと充足感が、なんとも嬉しく跳ね上がります。

富小路粥店
所在地 京都市下京区徳正寺町41-2
電話番号 075-744-0662
営業時間 7:00~15:30 L.O.
定休日 水・火曜、不定休
Instagram @tominokouji_kayuten
2023.11.05(日)
文=寺下光彦
写真=橋本 篤
CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。