闘いの後は観衆へのファンサービスも
嬉しいことに最後に柵ごしに集まったファンに、ウシの体を触らせてくれる握手会のようなサービスが。闘い終えたウシの目の優しいこと! このギャップに思わず萌える。
ああ、誰かと闘牛を語りたい。もう「推し」が人間じゃなくてもいい。今度はいつ“推しウシ”たちの晴れ舞台を見に行こうか。帰路につくウシたちの後ろ姿を見つめながら、後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした。
小千谷闘牛場
入場料 2,000円(中学生以下は無料)
交通 関越自動車道小千谷IC下車20分 駐車場無料(約300台)
JR上越線小千谷駅前からシャトルバス(片道500円)あり。往復各1便
所在地 新潟県小千谷市小栗山2453
開場日 ※5~11月まで月1回開催
https://www.tsunotsuki.com/
木喰観音堂/小栗山
微笑仏と呼ばれる仏様を各地に残した江戸後期の 「木喰上人」。仏教行者であり、仏師33でもあった。小栗山の観音堂には体の観音像と行基菩薩・大黒天像が。温かい笑顔に癒されるはず。
所在地 新潟県小千谷市小栗山
交通 小千谷闘牛場から徒歩で10分ほど
御開帳日 5~10月の毎月17日と牛の角突き開催日(9:00~15:00頃)
拝観料 300円
白石あづさ
ライター&フォトグラファー。3年に渡る世界放浪後、旅行誌や週刊誌を中心に執筆。著書にノンフィクション「お天道様は見てる 尾畠春夫のことば」「佐々井秀嶺、インドに笑う」(共に文藝春秋)、世界一周旅行エッセイ「世界のへんな肉」(新潮文庫)など。「おとなの週末」(講談社BC)本誌にて「白石あづさの奇天烈ミュージアム」、WEB版にて「世界のへんな夜」を連載中。X(旧Twitter) @Azusa_Shiraishi
Column
白石あづさのパラレル紀行
「どうして世間にはこんな不思議なものがあるのだろう?」日本全国、南極から北朝鮮まで世界100か国をぐるぐると回って、珍しいものを見てきたライターの白石あづささんが、旅先で出会ったニッチなスポットや妙な体験談をご紹介。
2023.10.28(土)
文・撮影=白石あづさ