ルネッサンスを彩る重要人物たちが行き交い、確かな爪痕を残したアレッツォ。
あまたある教会やミュージアムを訪れれば、薫り高い文化の面影に触れることができる起伏に富んだ魅力的な街を散策し、中世へと迷い込もう。
アレッツォに訪れたら、是非立ち寄りたい教会やショップ、レストランなど7軒を3回に渡りご紹介。その中から今回は芸術家の揺籃となった史跡を3つご紹介。
稀代の天才の息遣いを感じる空間
◆Museo di Casa Vasari(ヴァザーリの家)
1511年、アレッツォに生まれたジョルジョ・ヴァザーリは、62年の生涯において多彩な業績を刻んだ。
ミケランジェロの薫陶を受けた画家として、フィレンツェのドゥオーモの天井画を手がけ、建築家としては、ウフィツィ美術館を設計。
そして、ルネッサンスの巨魁たちの軌跡を追う『芸術家列伝』という名著も物した。この全能の天才が暮らした邸宅が、現在、博物館として公開されている。稀代の芸術家の息遣いを感じてみたい。
Museo di Casa Vasari(ヴァザーリの家)
所在地 Via XX Settembre 55, 52100 Arezzo
電話番号 0575 354449
営業時間 月~土曜は9:00~19:30、日曜・祝日は9:00~13:30
定休日 火曜
拝観料 4ユーロ
http://giorgiovasari-ticketoffice.it/
2023.09.12(火)
文=下井草 秀
撮影=橋本 篤
コーディネート=大平美智子