髪が傷む2つの原因

 髪が傷むのは、「外的刺激」が原因です。

 「外的刺激」はダメージの強弱によって、大きく2つに分類されます。

①日常生活での「外的刺激」は弱、中ダメージ

 髪の毛は「紫外線、強い日差し」「摩擦」「プールの塩素」「海水」「シャンプー」など、様々な外的刺激によりダメージを負います。そして、これらは「弱ダメージ」であるがゆえに自覚しにくく、知らず知らずのうちに蓄積されていきます。そのため、気付いたらダメージが気になる髪になっていた、ということになりやすいのです。

 対して、「中ダメージ」にあたるのが「ドライヤー、ブロー」の熱風や、「コテ、アイロン」の熱による刺激です。ただし、ブローやアイロンで適度に熱をあてると、髪に艶を出すことができます。これは、キューティクルは熱に反応して閉じる性質があり、傷んだ髪であってもキューティクルの乱れが整うからです。

 そのため、一見ツヤツヤになったように感じますが、これらの刺激も毎日積み重ねることで髪にダメージが蓄積されていきます。

②美容室の薬剤での「外的刺激」は強ダメージ

 ヘアカラー、ブリーチ、ストレートパーマ(縮毛矯正)、パーマなどの薬剤による施術は、必ずダメージを伴います。これらには髪の中に薬剤を浸透させるために、キューティクルの隙間を“無理矢理”開く作用があるからです。そのため日常生活の刺激と比べて、「強ダメージ」ということになります。

 特に、ブリーチを要するハイトーンカラーなどは、強ダメージを受けることが前提の施術なので、その後のヘアケアが髪の毛のライフゲージを大きく左右します。

2023.09.09(土)
文・イラスト=操作イトウ