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 5年ぶりにスクリーンに復活する全プリキュア集合の映画、『映画プリキュアオールスターズF』。テレビシリーズ『ひろがるスカイ!プリキュア』でもキュアプリズム/虹ヶ丘ましろとして登場する加隈亜衣さんに、映画についてお聞きしました。(全2回の後篇。前篇を読む


――プリキュア全員が登場する“オールスターズ”映画は、2018年の『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』以来、5年ぶりです。今回、映画のお話を聞いて、どのように思われましたか?

加隈亜衣さん(以下、加隈) いつかオールスターズに参加できたらいいなという願いはありましたが、こんな20周年のタイミングでチャンスをいただけるとは思っていなかったので、すごくうれしかったです。ポスターを見ると好きなプリキュアばかり出ていて、自分がこの中の一人として参加できたことが夢のようです。

――オールスターズに参加するプレッシャーはありましたか?

加隈 『ひろがるスカイ!プリキュア(ひろプリ)』チーム以外のメンバーは、みな1年間放送のテレビアニメ作品を卒業したメンバーばかりなんです。それに対し、『ひろプリ』はまだ放送中でストーリーが完結していません。プレッシャーというよりは、それぞれの絆・形を持っている方たちばかりの中で、まだ未完成の『ひろプリ』チームはどんなふうに映るんだろうという不安はありました。

 でも、団結力・絆では私たちも絶対に先輩プリキュアに負けない自信はあったので、楽しもうと決めて参加しました。

――今回の映画ではそんな絆で結ばれた『ひろプリ』とは別のメンバーと行動します。メンバーと一緒に行動できないことへの不安はありましたか?

加隈 もちろん、ありました。最初に収録に入った時は、「『ひろプリ』チームで動けないんだ……」という心許なさと、初めましての方とご一緒する緊張感で、いっぱいいっぱいでした。

 ただ、今回は「スカイチーム」の新キャラクター・キュアシュプリームとして、坂本真綾さんが参加されていたのが、不安をふっとばすくらいのスペシャルでした。キュアフィナーレの茅野愛衣ちゃんも一緒の収録で、真綾さんが参加されていた時は、ふたりとも真綾さんが好きすぎて大変だったんですよ。

 真綾さんが「愛」ってセリフを言うたびに茅野愛衣ちゃんが「自分の名前を呼ばれた気分です」って真綾さんに言うので、私も負けじと「私も亜衣って言うんです!」って真綾さんの愛を求めに行ったりしていましたね。……って、何の話でしたっけ…(笑)。

2023.09.16(土)
文=相澤洋美
撮影=杉山秀樹