お料理を堪能したら露天風呂に入って寝るだけ……。いや釣り欲がまだ満たされてないではないか。釣りの後半戦を始めよう。

 

夜釣りで釣れた意外な魚とは…?

 夜は魚の警戒心も解かれるため、大物が釣れるチャンス。ゴカイだけでなく、あらかじめ近所の釣具店で購入しておいた冷凍のボケジャコやカニを投入してクロダイを狙った。

 今度は足湯に浸かりながらのんびりとアタリを待った。地球最後の日にどんな釣りをしたいか尋ねられると、また多田屋で過ごしたいと思えるだろう。

 投げっ放しにしていたゴカイ餌の仕掛けを回収してみると、何やら良型の魚がかかっている様子。上げてみると……。

 巨ギス!

 驚くほど大きなシロギスが釣れていた。長さにして21cm。待望のお刺身サイズの魚が釣れた! 潮が動いている時間帯は特に反応があり、天ぷらサイズのキスも数匹追加できた。大型の魚は釣れなかったが最高の食材を確保することができた。明日が楽しみだ。

 また翌早朝に少し竿を出してみると、巨ギスを筆頭に良型のキスがまたしても入れ食い状態に。

 朝活成功! 「利久716号室(輝きのお部屋)前」はなかなかのポテンシャルを秘めた釣り場であることが分かった。少々エントリーのハードルが高いポイントだが、参考になれば幸いだ。

 一仕事終えた後の露天風呂は気持ちいい……。2日目以降はプライベート桟橋を中心に大物を狙って豪華な刺盛を追加したい。(#2に続く)

写真=ぬこまた釣査団(大西)

釣った魚を「お造り」にしてくれる高級旅館のプライベート桟橋。ガチ勢が“近海の大物”クロダイを狙ったところ… へ続く

2023.07.22(土)
文=ぬこまた釣査団(大西)