新たな⽇本料理や体験を提供する⾷房と茶房、1⽇4組限定の宿房

◆Auberge TOKITO(オーベルジュ ときと)

 JR南武線の西国立駅から徒歩1分。閑静で落ち着いた空間が広がる老舗料亭「無門庵」の跡地に、その歴史的建物の⼀部と庭園を継承し、食房と茶房、1日4組限定の宿房で構成される「Auberge TOKITO(オーベルジュ ときと)」が2023年4月6日(木)に開業した。

 総合プロデューサー・総料理長の石井義典氏、総支配人・料理長の大河原謙治氏のミシュランスターシェフのもとに、国内外で技術を磨いた料理長・日山浩輝氏や副料理長・佐澤 慧氏、副料理長・上野賢⼀郎、ペストリーシェフ・黒岩加奈子氏らが集結。

 伝統の懐石料理の縛りやルール、高級食材などから解き放たれた自由な発想で、真の豊かさを追求した新たな日本料理を提供する。

 「Auberge TOKITO」の真髄となる食房には、料理人の手捌きを間近に見られる宿泊者優先のカウンター席のほか、手入れの行き届いた中庭を望むホール席、プライベートパーティーやビジネス、冠婚葬祭など幅広い用途に最適な個室と離れが設えられている。

 食房は昼夜ともに2部制で、供される料理は、料理人が現地に赴いて厳選した日本各地の食材を使った12品前後のコースメニュー。五感で味わってほしいとの思いから、総合プロデューサー兼総料理長の石井氏が自ら作陶した独自の食器も用いて提供。さらに和を感じる文様と西洋から伝わった技巧を融合させた繊細なガラス細⼯の江戸切子を使った器や、吹きガラスや磨りガラスを得意とする国内のガラス作家の作品など、それぞれの職人が紡ぐ器とストーリーにも注⽬したい。

 庭園にひっそりと佇む、隠れ家のような茶房の木戸を開くと、茶の美意識の世界が広がっている。東京・中⽬黒にある「茶方薈(Saboe)」監修のもと、陰陽の調和が織りなす空間で、地域、風習、時代、製法により多彩に進化した日本のお茶文化を現代的に解釈した、新しい安らぎと愉しみが体験できる趣向となっている。

 掘り炬燵とハイチェアからなる全16席のこの茶房では、季節に応じてメニューが変わる「茶請箱(ちゃうけばこ)」と3種類のお茶がセットになったアフタヌーンティーを提供。完全予約制だが、茶房だけの利用も可能だ。

 石畳や石庭を抜けた先に現れる宿房は、全4室。

 客室は106平米もの広さを持つ、開放感溢れる空間。リビング、寝室、地下1,300メートルから汲みあげる温泉かけ流し露天風呂付きのバスルーム、専用のスパトリートメントベッド、ミニキッチンなどを完備した、贅を尽くした造りだ。

 心身の回復をテーマに、料理人がすべてのサービスをまかなう宿だからこそ届けられる、究極の寛ぎを約束してくれる。

Auberge TOKITO(オーベルジュ ときと)

所在地 東京都立川市錦町1-24-26
電話番号 042-525-8888(代)
https://www.aubergetokito.com/

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2023.06.27(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)