この郵便局は現在も稼働しており、2階以上のフロアは職員専用のため観光者は立ち入り不可。しかし、エントランスの右隣のフロアには郵便窓口があり、もちろんこちらは利用可能だ。また、エントランスの左側のフロアは展示スペースで、過去に配達で使用されたバッグや自転車など、郵便局の歴史に関する道具を見ることができる。
昼も夜も素晴らしい眺め「ラテンアメリカ・タワー」
メキシコシティのシンボルとなっている、高さ182メートル、44階建ての超高層ビル。1956年にラテンアメリカで最も高いビルとして建てられ、現在でも市内で5番目の高さを誇る。
ビルの36階まではオフィスフロアで、37階以上が展望フロア。37階以上のフロアはガラス張りの展望フロアや展示フロアが整備され、展望フロアからは「ベジャス・アルテス宮殿」や「アラメダ・セントラル公園」を中心とした街の美しい眺望を得ることができる。
また44階のみ、屋外展望台になっている。37階から44階まではエレベーターを乗り継いだり、階段を使ったりと、混雑時には上階へ上がるために時間がかかるが、屋外展望台の開放的な空間から街を見下ろすのは爽快だ。
ちなみに、観覧チケットは終日何度でも使用可能。昼の眺めも素晴らしいが、ライトアップされた街の夜景は格別。各展望フロアにはカフェやバーなどが併設されているので、お茶やお酒とともに眺望を楽しむのもおすすめだ。
まるで近未来の世界「バスコンセロス図書館」
2006年にメキシコシティ北部に誕生した、「空中図書館」と呼ばれる巨大な市立図書館。無数の本棚が宙に浮いているかのような景観は、まるで近未来の世界に来たかのようだ。
建物は6階まであり、約60万冊の蔵書が各フロアにテーマ別に配置。2階から6階の本棚には「吊り下げスチール棚」が使用されている。この本棚まで行くためには、踏板と骨組みのみで構成された「ストリップ階段」を利用するのだが、本棚エリアや通路などの手すりもスケルトン状のスチールパイプ製なので、高所恐怖症の人は要注意である。
2023.06.10(土)
文=佐藤由樹