献立を考えて、買い物をして、調理の段取りを……ただでさえ忙しい日々の中で、これを毎日行うのはなかなか大変なことです。新著『がんばらない3日間献立』(ワン・パブリッシング)を上梓した牛尾理恵さんは、「1日単位で考えるのではなく、3日間を1ユニットとして考えてみて」と提案します。

 今回は、そのなかから1ユニットを例に、『がんばらない3日献立』の考え方を教わりました。レシピも一部公開しています!


◆がんばらない3日間献立のすすめ

 ほとんどの方にとって、ごはん作りは1日限りのことではないと思います。しかも、単品ではなく献立となると頭を悩ませてしまいます。
 
「どんな副菜を合わせたらいいの?」「作りおきおかず作りに疲れてしまった……」「せっかく買った食材をむだにしないためにはどうしたらいい?」

 毎日の献立作りにのストレスを軽減したい! この本はそんな願いから生まれました。

 献立は1日単位のものではなく、日々つながっていくもの。

 とはいえ、長いスパンで考えると重荷になるので、がんばらなくてもいい程度、せいぜい3日間を1ユニットと考えるといいです。

 ポイントは3つ。難しい仕込みはしませんが、ほんのちょっとの手間をかけておくことで、楽に毎日の献立をつなげていくことができます。

●ポイント1 食材の使い分け

 キャベツや大根のように一度に食べきれない大きな野菜、セロリや春菊のように葉や茎で食感が違う野菜は、特徴に合わせて使い分けると違った楽しみ方ができ、飽きずに使えます。

●ポイント2 後日の準備

 おかずによっては漬けておいたり、煮豚のように途中まで作ってほったらかしにしたほうが、時間がおいしくしてくれるものもあります。当日の料理を作るついでに、合間にできる程度のことを、前もって準備しておきます。

●ポイント3 一度に下ごしらえ

 レタスを洗う、ほうれん草やブロッコリーをゆでる、乾物をもどすなどは一度に行い、その日に使わない分は保存しておくほうが、次の調理の際に取り掛かりやすく、時間や光熱費の節約にもなります。

 そのほか、トマトソースからミートソースに展開できるようなおかずや、余った野菜ならなんでもいいから作れるレシピを知っておくと便利です。がんばらない3日間献立は、フードロスの削減、節約、時短にもつながります。そのうれしさをぜひ味わってみてください。

 今回は、「豚肩ロースをつなげる、煮豚でおいしく展開!」にチャレンジしてみましょう!

2023.06.09(金)
文=遠田敬子、CREA編集部
撮影=キッチンミノル
スタイリング=吉岡彰子