この記事の連載

 チェンマイには、バンコクとは違った独自の食文化が息づいている。

 カントーク料理やカオソーイといった北タイ名物はもちろん、オリジナリティに富んだ店も見逃せない。4回に渡り4軒にご紹待。ぜひお見逃しなく!


カントークで供される料理を気軽に味わえる

◆Euang Kam Sai(ウアン・カム・サーイ)

 タイ北部をシンボライズする食事スタイルといえば、カントーク。

 脚付きの丸く赤いお盆に郷土料理の皿を並べ、複数人がそれを囲んで宴をともにする。本来は結婚式などをはじめとする冠婚葬祭の席で提供されるものだ。

 ゆえに昨今では、旅行者がカントークを体験できる機会となると、タイ舞踊のディナーショーなどに限られる。

 しかし、「ウアン・カム・サーイ」では、カントークにおいてよく供される料理を、気軽に単品でいただくことができる。

 このレストランがあるのは、その名も「オールドチェンマイ文化センター」という複合施設なのだから、その正統性はお墨付き。いずれの皿も、歴史と風土に培われた滋味に満ちている。

Euang Kam Sai(ウアン・カム・サーイ)

所在地 185 Wua Lai Rd., Soi 3, Hai Ya, Chiang Mai
電話番号 095 145 0296
営業時間 11:00~21:00
定休日 月曜
Instagram @euangkamsai

← この連載をはじめから読む

Column

CREA Traveller

文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。

2023.05.29(月)
文=下井草 秀
撮影=佐藤 亘
コーディネート=長屋良典(T-Live)

CREA Traveller 2023 vol.2
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

究極のウェルネスを求めて 目醒めのタイ

CREA Traveller 2023 vol.2

究極のウェルネスを求めて 目醒めのタイ

特別定価1,500円 (税込)

「CREA Traveller」2023 vol.2の特集は、「目醒めのタイ」。