チェンマイには、バンコクとは違った独自の食文化が息づいている。
カントーク料理やカオソーイといった北タイ名物はもちろん、オリジナリティに富んだ店も見逃せない。4回に渡り4軒にご紹待。ぜひお見逃しなく!
カントークで供される料理を気軽に味わえる
◆Euang Kam Sai(ウアン・カム・サーイ)
![右から時計回りに、“豚テールスープ” 119タイバーツ、“鶏肉のスパイシースープ” 79タイバーツ、“豚肉のハム”129タイバーツ、“アヒルの卵の揚げ物” 69タイバーツ、“ザボンとトマトのサラダ” 50タイバーツ、“卵入り野菜炒め” 79タイバーツ、“魚肉入りちまき” 59タイバーツ、中央が“野菜と卵入り辛子味噌” 59タイバーツ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/6/1280wm/img_c6eff499f20f80825df7481b615de4de1296691.jpg)
タイ北部をシンボライズする食事スタイルといえば、カントーク。
脚付きの丸く赤いお盆に郷土料理の皿を並べ、複数人がそれを囲んで宴をともにする。本来は結婚式などをはじめとする冠婚葬祭の席で提供されるものだ。
ゆえに昨今では、旅行者がカントークを体験できる機会となると、タイ舞踊のディナーショーなどに限られる。
![オールドチェンマイ文化センターでは、カントークディナーショーも開催。舞踊と料理を同時に楽しめる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/b/1280wm/img_cbe5528eb6cfed1a3a24f32eed94d118641319.jpg)
しかし、「ウアン・カム・サーイ」では、カントークにおいてよく供される料理を、気軽に単品でいただくことができる。
このレストランがあるのは、その名も「オールドチェンマイ文化センター」という複合施設なのだから、その正統性はお墨付き。いずれの皿も、歴史と風土に培われた滋味に満ちている。
![重厚感のある内装が、気分を落ち着かせる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/1280wm/img_b22802e251dedd624c99d32e56f2ef7b1139177.jpg)
Euang Kam Sai(ウアン・カム・サーイ)
所在地 185 Wua Lai Rd., Soi 3, Hai Ya, Chiang Mai
電話番号 095 145 0296
営業時間 11:00~21:00
定休日 月曜
Instagram @euangkamsai
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.05.29(月)
文=下井草 秀
撮影=佐藤 亘
コーディネート=長屋良典(T-Live)
CREA Traveller 2023 vol.2
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。