どこでも食べられるトッポギだからこそ、地元の人が愛するお店の味が知りたい。すり身おでんや天ぷらと一緒に食べるのが本場スタイル。いつも大賑わいのトッポギの名店をご紹介。
【往十里】アゴ トッポギ(악어 떡볶이)

トッポギは韓国の気軽な国民食。屋台をはじめ、ソウル各所で見かけるだけに間違いのないアドレスを知りたいところ。おすすめは、4つの路線が乗り入れるソウル中心部の交通の要所、往十里駅にほど近く、いつも学生たちで大賑わいしているアゴ トッポギだ。
2009年の開業時から看板を飾るワニのイラストは店名の「アゴ」(韓国語でワニ)を表し、周辺の競合店の中でたくましく生き残っていけるようにと願いを込めて命名したそうだ。

餅をコチュジャンベースで甘辛く煮込んだトッポギの「餅」は、材料の違いで主に2つのタイプがある。うるち米から作る「サルトッ」はコシのあるモチモチ食感、小麦粉から作る「ミルトッ」はやわらかいので中までソースが染みやすいのが特徴。
店自慢の餅は「サルトッ」で、なじみの精米所で作られており、チーズのように伸びて味も抜群。ソースはまろやか、中間、辛い味の3種類から選ぶことができる。店頭で続々と揚がるイカやゆで卵、さつまいもなどのティギム(天ぷら)と一緒に食べだしたら止まらない!

辛いタイプをチョイスして、サクサクのティギムで小休止しながら味わってはいかが。おみやげ用のミールキットもぜひ!

【往十里】アゴ トッポギ(악어 떡볶이)
所在地 ソウル特別市城東区馬祖路33(서울특별시 성동구 마조로 33)
電話番号 02-2281-9988
営業時間 10:30~15:00、15:30~21:00、土・日曜10:30~15:00、16:00~21:00
定休日 月曜
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2023.05.19(金)
Photographs=Asami Enomoto
CREA 2023年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。