年末に向けて、慌ただしさが増してくるこの時期。「そろそろ大掃除しなきゃ……」とお悩みの方も多いはず。
お掃除職人・きよきよさんは、ハウスクリーニング、ビル清掃などを手掛けて35年の掃除のプロ。2016年に開設したYouTubeチャンネル「お掃除職人きよきよ」は、登録者数26万人、総再生回数2400万回を超えるほど注目を集めています。
そんなきよきよさんに、大掃除に役立つ、キッチンの換気扇とガスコンロ・五徳掃除のコツをお聞きしました。
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アルカリ性洗剤×中性洗剤で換気扇をピカピカに
キッチンで毎日使う換気扇は、調理中に出た油を含んだ空気を吸い込むため、その汚れが蓄積され、べとべとになりがちです。でも、日常的に掃除している人は少ないのではないでしょうか。
「ドラム式換気扇は、内部に羽がついた円形のファン(シロッコファン)がついていて、ここの汚れを放置しておくと、空気を吸い込む力が低下してしまいます」と、きよきよさんは言います。
そこで、キッチン換気扇のシロッコファンを効率的に掃除する方法を教わりました。用意するアイテムは、以下の3つ。
・アルカリ性洗剤(粉末タイプ)
・中性洗剤(食器用洗剤など)
・割り箸、使い古しの歯ブラシ
ポイントは「中性洗剤のチョイ足し」とのこと。では、手順を詳しく見ていきます。
油汚れにアルカリ性洗剤が有効なワケ
(1)シロッコファンを外す
換気扇の電源を切り、レンジフードを外します。ファンの前についているリング型のカバーもねじをゆるめて外します。さらにシロッコファンの中心にあるつまみをゆるめて外し、ファンを引っ張り出します。
(2)シロッコファンをアルカリ性洗浄液に浸ける
バケツに60℃程度のお湯を入れ、酸性の油汚れを中和させるアルカリ性洗剤を使用量の目安通りに入れて混ぜます。
こびりついた汚れを落とすには、その性質に合わせた洗剤を使い、汚れを中和してゆるめるのがコツ。つまり、酸性とアルカリ性の化学反応によって互いの性質を打ち消し、汚れを中和して落としやすくするのだと、きよきよさんは言います。
2022.12.19(月)
文=相澤 洋美