一方のiPhone 14 Pro Maxは、これまでの「1x」と「3x」の間に「2x」を新たに用意し、タップでの一発切り替えを可能にするなど、倍率よりも日常での使い勝手を重視した改良が施されています。使いやすさだけで言えば、iPhoneのほうが上のように感じられます。
![Pixelはこれまでの「4」倍がなくなり、新たに「5」倍が追加されました](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/a/1280wm/img_da333c17a605ec7d0d6033eac42ecb9e154132.jpg)
![iPhoneは「3」倍止まり。ただし新たに「2」倍が加わって使い勝手は向上しています](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/5/1280wm/img_252e85d8d737caae4ebafff61e2061d4151693.jpg)
![この風景写真の「赤丸印」をそれぞれズームすると…](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/8/1280wm/img_287e715e249aa8433508db3fbfd21d3d315688.jpg)
![Pixelの30倍ズームで撮影(写真のリサイズ以外は無補正)。塔のディテールまできちんと描写されているのが驚きです](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/5/1280wm/img_15b62bec6bdaec51b971801a06ab62ad114838.jpg)
![こちらはiPhoneの15倍ズーム(写真のリサイズ以外は無補正)。やや無理があるのか、塔の細かいディテールが失われてしまっています。倍率もPixelには及びません](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/d/1280wm/img_0d5dbefd7ba2e09fdeb4d1bf3bdd606d122958.jpg)
広角&マクロ撮影──iPhoneには及ばずもPixel猛迫?
Pixelは、これまで0.7倍だった超広角レンズが0.5倍に改められています。従来の0.7倍は超広角と呼ぶには少々厳しい画角(114°)でしたが、今回は「これぞ超広角だ!」と言える、広い範囲(125.8°)を撮れるようになりました。iPhoneの0.5倍(120°)と比較すると、切り取れる範囲はわずかに狭いようですが、ようやく実用レベルに達した印象です。
またPixelは新たにマクロ撮影にも対応し、被写体に3センチまで寄っての撮影が可能になっています。iPhoneに比べてややのっぺりした絵作りになるのは気になりますが、これまでPixelが対応できていなかったり、劣っていた機能を次々と追加・改良し、先行するiPhoneに迫りつつあることが分かります。
![Pixel 6 Proの超広角(0.7倍)で撮影した和室。室内全体が収まっていません](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/3/1280wm/img_13299eb81df88360c0afc107a6ef74fb233268.jpg)
![Pixel 7 Proの超広角(0.5倍)であれば、上下左右のさらに広い範囲が画面に収まります](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/b/1280wm/img_5bd9ba51cdd9b7e16fa7374324c19ffb249105.jpg)
![同じ0.5倍でもiPhone 14 Pro Maxはさらに広い範囲が収まります。ただし端に行くほどピントが合いにくい傾向があるようです](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/0/1280wm/img_804e08fff825231b6e6554ba2c4ce8e4259086.jpg)
![Pixel 6 Pro、Pixel 7 Pro、iPhone 14 Pro Maxそれぞれの「超広角」の比較。Pixel 7 ProとiPhone 14 Pro Maxは同じ0.5倍でも意外に差があります](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/0/1280wm/img_a044f500032ba1e3d11d98c141f617a7303756.jpg)
![Pixel 7 Proは新たにマクロ撮影に対応。被写体まで3センチの距離から撮影が行なえます](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/1280wm/img_b3fa91a9512d51520b00ac4f5adf4c94277776.jpg)
![これはマクロをオフにした状態。従来のPixel 6 Proではこの距離からではピントが合いませんでした](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/8/1280wm/img_e8ae877d146cb20fa0ff339e42cdc3d3340837.png)
![Pixel 7 Proでは自動的にマクロがオンになり、被写体にピントを合わせることができます](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/9/1280wm/img_89bb373e6ab149782de185a5da877d42364036.png)
![ただし細部のディテールは、iPhone 14 Pro Maxのほうが緻密なように感じられます](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/d/1280wm/img_ddc49d67528910782c40763b69a112e5420856.png)
バッテリーの持ち──実質的に引き分け?
バッテリーの持ちはどうでしょうか。明るさを100%、音量オフの状態で「ABEMA」アプリを連続再生したまま放置しておいたところ、iPhoneは12時間43分、Pixelは13時間24分でバッテリーがなくなりました。Pixelのほうが優秀……と言いたいのですが、時間差はわずか30分ちょっとにすぎません。
これが2~3時間もの差がついているならまだしも、ほんの30分ちょっとであれば、設定ひとつで容易に逆転するレベルだけに、実質引き分けと言えそうです。ちなみに海外サイトでの同様のテストでは、YouTubeの連続再生で逆にiPhoneのほうが長持ちしている事例もあったりと、真逆の結果が出ている場合もあります。
2022.11.18(金)
文=山口真弘