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いよいよ佐渡金山、そして神秘のスポットへ

 お腹が満足した後は、相川金銀山の採掘跡「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」へ。なんと山がV字に割けており、これは、人が金を求めて山を削り続けた結果、このような姿になったのだそう。

 そして、いよいよ、日本最大の金銀山「佐渡金山」へ。1601年の開山から、約400年にわたり金が採掘されており、主要金鉱脈は8本。東西3,000メートル、南北600メートル、深さ800メートルに広がり、掘られた坑道の総延長は400キロメートルにも及びます。

 金脈を探すために掘り進めた坑道は見学できるようになっており、江戸時代の手掘り坑道「宗太夫坑(そうだゆうこう)」をめぐりながら、人形や小道具で再現された「佐渡金山絵巻」に描かれている採掘作業を見ることができる「宗太夫坑 佐渡金山絵巻コース」や、明治に開削され、佐渡金山の近代化に貢献した「道遊坑(どうゆうこう)」をめぐるコースなどが用意されています。

 また、特殊メガネを装着して坑道を歩く、最先端の技術を駆使したアトラクションや、山師になった気分で真っ暗の坑道を冒険できるガイド付きツアーなどもあるので、楽しみながら佐渡金山への見識を深めることができるのも魅力。

 佐渡金山を訪れた後は、『千と千尋の神隠し』の舞台のモデルになったと言われている、小木エリアのたらい舟スポットへ。小木地区では、現在3か所でたらい舟を楽しめるそうですが、こちらの矢島・経島は、赤い太鼓橋がかかり、非日常的な景色が広がります。

 海水の透明度が高く、昼の矢島・経島では美しい海色を満喫できますが、海面が紅色に染まる夕暮れどきは、より一層幻想的な雰囲気が漂うのでおすすめです。

次の話を読む【1泊2日佐渡島の旅】後篇 静寂に包まれた安らぎの宿「花の木」 &迷路のような港町・宿根木へ

2022.11.22(火)
文=CREA編集部
撮影=佐藤 亘