島旅を満喫するなら、よりその島らしさが感じられる宿を訪れたい。
     
    風にゆれる稲穂のざわめき、満点の星と潮騒、空気すらも美味しい美食の宿で、佐渡島の魅力を堪能しよう。
     
    極上のグルメと安らぎのステイを体験できる宿泊施設3軒をご紹介。


佐渡の物語を紡ぐ農家民宿で、心尽くしの朝食を

◆ステイ/グルメ:
カールベンクス古民家民宿 YOSABEI(カールベンクスこみんかみんしゅく よさべい)

 島の中央に位置する国中平野。今も昔も佐渡の米づくりの中心地で、町からすぐ近くという立地だが、青々とした水田や樹齢の長い木々の連なる林など美しい田園風景が広がっている。

 宿を切り盛りする仲塚周子さんが、この地に移住したのは2015年のこと。祖父の代まで400年もの長き間、佐渡に根づいていた古い家系で、島の宝ともいえる伝統的な家屋を父祖から受け継いだ。敷地内にある建物は、蔵を含めて全6棟。

 江戸後期に建てられた築200年の母屋は日本の古民家をこよなく愛するドイツ人建築家、カール・ベンクス氏が再生。長屋門の改装はあえて佐渡の木材店に依頼し、一棟貸しの“青の家”が誕生した。

 風格ある梁と青い壁の窓から眺める田の景色は絵画のように美しく、200年前から行き交う人々を見守ってきた杉並木から小鳥のさえずりや風の音が伝わってくる。

 何百年も前から変わらない穏やかな里山の空気に包まれて深く眠れた翌朝は、心尽くしの朝食が待っている。

 天気のいい日は軒先に食卓を広げ、自家栽培の野菜の煮物やサラダ、佐渡コシヒカリの炊き込みご飯に脂ののった焼き魚、香り高いハーブティー。

 普通なようでいて特別な、佐渡のごはんを朝の光の中で嚙みしめれば、体の芯から目覚めはじめる。

カールベンクス古民家民宿 YOSABEI(カールベンクスこみんかみんしゅく よさべい)

所在地 新潟県佐渡市三瀬川549
電話番号 0259-67-7284
客室数 3棟
料金 青の家1棟貸切 32,500円~(4名まで)、朝食 1,100円(1名)
※5名以上の場合1名+8,250円、母屋 9,900円(1室2名利用、朝食付き)。
https://sado-japanese-newold.jimdofree.com/

Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Jun Hasegawa

この記事の掲載号

2021年 日本の島旅へ

CREA Traveller 2021年夏号

2021年 日本の島旅へ

定価1,350円 (税込)

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CREA Traveller 2021年夏号
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