![サイパンから小型飛行機で30分のロタ島へ。島随一の美しい白砂と、海水の透明度を誇るテテトビーチ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/7/1280wm/img_c788878f9336d0f07810530efcb3fa6b571363.jpg)
日本からわずか3時間半でマリアナブルーの海が魅力的なサンゴの楽園に到着する。北マリアナ諸島の島々はどこか懐かしく、旅人をもてなすホスピタリティに満ちている。
ヴァカンスを楽しみながら、心身をリラクゼーションへと導こう。
美しい自然と癒やしに満ちた常夏のリゾートアイランド
![色鮮やかな花が青空に美しく映える。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/f/1280wm/img_7f3f153e9de8fa974d27dfb3f4e76997376057.jpg)
波の音、鳥の声とともに目を覚ましたら、心の赴くまま海で過ごしたり、マリアナの味覚を満喫したり、時にはマリンアクティビティやゴルフを楽しんでみたり。そんな気ままな旅が叶うのが、北マリアナ諸島の玄関口で最も大きい島、サイパンだ。
![サイパン島の「SALTY’S GRILL & CAFÉ」では、 マリアナの伝統的な“チャモロ料理”、地元の食材を使用したローカルフードを堪能できる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/0/1280wm/img_d0b2b5e7a4b328f407dfb8d78bd9d9cc878705.jpg)
サイパンは成田から約3時間半の直行便で行くことができる、日本から一番近い英語圏の南国リゾート。時差はわずか1時間。年間を通して温暖な気候で、いつ訪れても常夏の世界を満喫できる。
![南国の植物がリゾート気分を盛り上げてくれる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/6/1280wm/img_26efcf737eecda41bfb52c7a053b6a9e591347.jpg)
サイパン島をはじめとする14の島で構成された北マリアナ諸島は、白い砂浜や、マリアナブルーに輝く海、熱帯雨林のジャングルといった、美しい自然が広がる楽園だ。近海には900以上の海洋生物が生息すると言われており、シュノーケリングやダイビングを楽しむ人にとっては絶好の場所だろう。この穏やかな景観とは対照的に、崖が海にそそり立つような、勇壮な風景もあちらこちらで見られる。
![サイパン島の海底洞窟グロットでダイビング。横穴から差し込む光によってディープブルーに輝く水中の光景は神秘的。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/f/1280wm/img_3fe751d00353a2f7c46e410e77db9141223906.jpg)
サイパンを拠点に2つの離島を巡ってみるのもまた、新しい出合いと発見に満ちた旅となる。サイパン島から約30分のフライトで行けるロタ島は、チャモロ文化が色濃く残る素朴な島で、海の透明度は諸島一と評判。
![波の穏やかなテテトビーチは、週末になると島民が集まり、バーベキューや海遊びを楽しむ憩いの場だ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/1280wm/img_b299ddc334470024a2796cd8a713a93c525231.jpg)
ボートに乗り、10分もせずに辿りついたポイント、コーラルガーデンでのスノーケル体験はロタ島でしか味わえない極上のひと時だ。海底まで見通せる透き通った海に、彩り豊かな魚たちが戯れる様はいつまでも眺めていたくなるほど。
また、ベストビーチに何度も選ばれたテテトビーチは、遠浅の穏やかな海に白砂の広いビーチが広がり、まるで天国を訪れたかのような錯覚を覚えるほどの美しさだ。
![ソンソン展望台から、ロタ島内で一番賑やかなソンソン村と、タイピンゴット山(通称ウエディングケーキ山)を一望。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/d/1280wm/img_bde71ced40c4ff2e5ee71a12d17c4cad548532.jpg)
一方、サイパンから小型飛行機で約15分と、目と鼻の先にあるテニアン島は、島内を牛がのんびりと歩く景色を至るところで目にする、のどかな空気が流れる島。
![白砂とハマヒルガオが美しいタチョンガビーチは、ローカルが浜遊びを楽しむテニアン島の穴場ビーチ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/7/1280wm/img_2787e7f11663d393164a433d0108bb84439885.jpg)
古代タガ王朝時代に王族のプライベートビーチだったとされる美しいタガビーチや多くの謎に包まれるタガ遺跡、スペイン統治の名残を感じさせる教会の鐘楼や、日本統治時代の神社跡、そして日米が熾烈な戦いを行なった太平洋戦争の戦跡など、小さな島が辿った複雑な歴史の一面に触れることができる。
![パラセーリングを楽しむなら、サイパンから約20分のクルーズで行けるマニャガハ島へ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/c/1280wm/img_5c289e90a71c984d5ff13a6fd1bd57c2315528.jpg)
この島々で過ごしていて、何よりも幸福感を与えてくれるのが、島民の温かいおもてなしだ。人々の優しさ溢れる笑顔に触れていると、次第に無垢な気持ちで満たされてゆくのを感じる。またここに帰ってきたい。そう思わせてくれる癒やしの時間が流れているのだ。
![サンセットを楽しめるレストランがいたるところにあるサイパン。波の穏やかなビーチが夕陽に染まる、人気ダイニング「Surf Club Saipan」前のノスタルジックな情景。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/a/1280wm/img_2a155051b2de2ce2aa40991743fd51aa487110.jpg)
2022.10.25(火)
文=佐藤由樹
写真=榎本麻美
取材協力=マリアナ政府観光局/MVA
CREA 2022 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。