肌を撫でるからりとした風が心地よく、秋の気配を感じるシーズンになってきました。
紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、秋の日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。
そんな「秋の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年秋篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく秋の景色をお楽しみください。
◆竹田城跡
標高353.7メートルの古城山の山頂に位置する竹田城跡。周辺では晩秋の晴れた早朝に濃霧が発生することがあり、この朝霧に包まれた竹田城跡がまるで雲海に浮かんでいるように見えることから、「天空の城」などと呼ばれている。
「竹田城跡は『日本のマチュピチュ』などの別名を持ち、国の重要文化財として日本の名城100選に選ばれている山城遺跡です。
気象条件の揃った日の早朝に見られる雲海に包まれた竹田城跡は、まさに『天空の城』。とてつもなく幻想的な瞬間をぜひご覧ください」(兵庫県公式観光サイト「HYOGO!ナビ」担当)
見ごろの時期:9月下旬~12月上旬
竹田城跡(たけだじょうあと)
所在地 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地
https://www.hyogo-tourism.jp/spot/result/747
◆砥峰高原のススキ
砥峰高原は、標高約1,000メートルに位置する面積約90ヘクタールの広大な高原。西日本でも有数のススキの群生地であり、ススキの草原には木道が整備されているため、散策しながら絶景を楽しむことができる。見ごろは9月下旬から11月上旬。
「木製デッキに立つと、ススキの穂が波打つパノラマ風景が目の前に広がり、風が吹くたびにサラサラと音楽を奏でるかのようです」(「HYOGO!ナビ」担当)
砥峰高原のススキ(とのみねこうげんのススキ)
所在地 兵庫県神河町川上801
https://www.hyogo-tourism.jp/course/result/115
◆あわじ花さじき
あわじ花さじきは、淡路島北部丘陵地域の頂上部、標高298~235メートルの位置にある県立公園。
海に向かってなだらかに広がる高原は、辺り一面四季折々の花々で埋め尽くされ、明石海峡・大阪湾を背景に花の大パノラマが展開される。見ごろは10月中旬~11月中旬。
「眼下に広がる花の絨毯を楽しめる極上の見物席として、『あわじ花さじき』と命名されました。
秋はサルビアやコスモスが満開となります」(「HYOGO!ナビ」担当)
あわじ花さじき(あわじはなさじき)
所在地 兵庫県淡路市楠本2805-7
https://www.hyogo-tourism.jp/spot/result/873
2022.10.14(金)
文=佐藤由樹