世界最南に位置する世界遺産がある州は?

◆もっと知りたいオーストラリア vol. 4

 世界で最も南にある世界遺産といえば、南極海に浮かぶ絶海の孤島マッコーリー島。タスマニア州に属する無人島で、その自然環境を守るため一般人の上陸は原則として禁じられています。

 さて、オーストラリア大陸の南に浮かぶタスマニア島を中心とするタスマニア州は、その面積の約1/3が国立公園や自然保護区。奇跡のように守られた大自然を満喫でき、本物の癒やしを求める旅人にとってのサンクチュアリでもあるのです。

 タスマニア州にある20の国立公園のうち、6つを含む地域は「タスマニア原生地域」として世界遺産に登録され、さまざまなオーストラリア固有種に会えるのが魅力。

 また、州都ホバートから車で30分ほどのウェリントン山をはじめ、絶景スポットもいっぱい。

 美しい東海岸を縦断するグレート・イースタン・ドライブの旅も気分爽快です。

 ひと味違う旅を楽しむなら、西海岸の森の中を走る「西海岸ウィルダネス鉄道」もおすすめ。かつて鉱山の街として栄えたクイーンズ・タウンとストローン港を結ぶ、歴史ある鉄道です。

 もうひとつ見逃せないのが、世界最大級のラベンダーファーム「ブライドストー・ラベンダー・エステート」。

 年間を通じてさまざまなファームツアーを開催しているほか、ショップではラベンダーを使ったプロダクツが購入可能。カフェではラベンダーアイスなどのスウィーツも味わえます。

 オーストラリア各州のなかでも、最も面積の小さいタスマニア州ですが、その魅力は一度の旅では決して楽しみ尽くせないほど壮大。

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※記事中に掲載の情報は、2022年6月現在のものです。ご旅行を計画される際は、出入国に関する手続き、現地での行動対策、各施設の営業状況など、最新情報を必ずご確認ください。
※AUD(オーストラリア・ドル)1=約94円(2022年6月)

Column

さあ、ワクワク大陸 AUSTRALIAへ

旅を熱望する人にとって、今おすすめのデスティネーションといえば、とにかくオーストラリア。そこでCREA WEB編集部では、オーストラリアの最新情報を現地から8回にわたってお届け。ワクワクがいっぱいの国の魅力をたっぷりお伝えしてまいります!

2022.06.20(月)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
協力=オーストラリア政府観光局