“季節外れ”のネオングリーンの光に感動!
今回のお目当ては、南島の扇池と夜に発光するキノコ“グリーンペペ(ヤコウタケ)”。
小笠原に到着した初日は、原付バイクで島内のビーチ探検に出ることにしました。島の中心部である大村地区から南下して境浦海岸、扇浦海岸、コペペ海岸、小港海岸へ。夕暮れには大海を一望にする「ウェザーステーション展望台」でサンセットを満喫。
そして、夜です。いざ、グリーンペペ! しかしここで由々しき問題が……。
グリーンペペのシーズンは、5~11月くらいまで。活動するのは気温18℃以上、10℃を下ると枯れてしまうのです。訪れた1月は、季節はずれもいいところ。
肩を落としていたら、グリーンペペを栽培している方がいるとの情報が!
「ブルーレース オーシャン&フィールドガイド」(http://bluelace08.web.fc2.com/)の内藤さんは移住しておよそ27年、小笠原の山に海に自然に詳しいガイドさんです。
グリーンペペについて「栽培できたら、面白いなぁ」と、試行錯誤しながら菌糸が育つ栽培培地を1年かけて完成。ヒミツのその場所に連れていってもらいました。
ライトを消して、目が慣れてくると、菌糸が白く発光しているのが見えてきます。そして1センチほどの小さなグリーンペペがかすかにネオングリーンの光を放っていました。
“天然モノ”ではないけれど、画像や映像ではなく、グリーンペペの不思議な光を直に見られたことに、感動です。続いて、オガサワラオオコウモリの観察!
内藤さんのレクチャーは、気まぐれな動物たちを待っている間も時間を持て余すことなく続き、その知識の豊富さに感心。その後、シロワニという絶滅危惧種も港で見せてもらいました。どれも、ブルーレースのナイトツアーで体験できます。
そして、南島の扇池。
こちらもやはり季節を間違えました。あら、荒れている……。こちらも夏に再リベンジを決意。詳しくはその時に!
2022.04.23(土)
文・撮影=古関千恵子