気をつけて！ 頭痛には重篤な病気の可能性も……油断は禁物!!
何らかの病気の症状として起こる「二次性頭痛」。「中には命に危険が及んだり、重い後遺症を残す重大な病気も。『頭痛くらいで』と思わずに、一度は専門病院できちんと検査を」(清水先生)
【脳腫瘍】
早朝に起こる頭痛や次第に強まる痛み
頭蓋内に発生する腫瘍の総称。良性でも脳を圧迫するので命に関わる場合がある。目覚め時の頭痛が日増しに強まったり、吐き気やおう吐、手足のまひやしびれを伴ったりするときは要注意！
【くも膜下出血】
バットで殴られたような激しい痛みが特徴
脳の血管にできた瘤がだんだん大きくなり、破裂して起こる病気。突然激しい痛みに見舞われるのが特徴。痛みが1週間以上続く、血圧がいつもより高いなどの症状があれば迷わず病院へ。
痛みがどんどん強くなる、痛む回数が増えてきたなど、いつもの頭痛と様子が違うときは、すぐに脳外科や脳神経外科を受診し原因を確かめること。ためらいは禁物です！ (清水先生)
お話をうかがったのは……清水俊彦先生 (東京女子医科大学客員教授)
脳神経外科医として、同大学や汐留シティセンターセントラルクリニックなど複数の病院で頭痛外来を担当。『頭痛女子のトリセツ』をはじめ著書多数。
2013.09.01(日)
text:Miho Katsuki
photographs:Hirofumi Kamaya
illustration:Yoshiko Saito
supervision:Toshihiko Shimizu
CREA 2013年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA 2013年9月号
「星」と「神」が動く2013年
運命を変えるのは今！
定価 670円（税込）
