春の訪れとともに騒ぎ出すのが旅好きの心。週末は日常からちょっと離れて、レトロな街へタイムスリップしてみませんか? CREAアンバサダーの内藤記世さんと池田りりかさんが、北九州空港から始まる1泊2日の週末旅を満喫しました。


羽田空港から約1時間45分のフライトで、北九州空港へ

 二人が乗り込んだのは、8時ちょうど発のJAL373便(※1)。JALでは徹底した感染症対策「JAL FlySafeの取り組み」がなされているとのことで、チェックインカウンターから機内まで安心して利用することができます。羽田空港から北九州空港まで、およそ1時間45分の快適な空の旅です。

 到着した北九州空港は、北九州の山並みや海、お祭りの山車などをイメージした外観が印象的な海上空港。福岡県内はもちろん、大分方面・山口方面への起点としても便利な位置にあります。今回は、ここからレンタカーで門司エリアへと向かいます。見晴らしのよい新北九州空港連絡橋を渡って、Let's ドライブ!

 まず最初の目的地となる門司エリアは、「門司港レトロ」として人気の観光地。明治から昭和初期にかけて国際貿易の拠点として栄え、日本三大港の一つとして数えられた門司港には、当時の面影を残すレトロな建築物が数多く並んでいます。北九州空港からクルマで約40分、門司港レトロのシンボルでもあるJR門司港駅に無事到着です。

「うわぁ、堂々としていて美しい木造建築! まさにレトロで、昔の映画に出てきそう」(内藤さん)

「大正時代に開業した駅で、ネオ・ルネサンス様式っていう建築様式なんですって。国の重要文化財でもあるそうよ」(池田さん)

 実は池田さん、門司への旅は三度目だとか。それだけに門司港レトロの魅力にも詳しく、門司は初めてという内藤さんにとっては頼れるガイドです。

 池田さんが言うとおり、1914(大正3)年に門司駅(当時)として開業したJR門司港駅は、1988年(昭和63年)には鉄道駅舎として初めて国の重要文化財に指定され、2019(平成31)年に大復元工事を終えてグランドオープン。木造二階建ての駅舎は今も現役で活躍しており、旅行者たちの人気撮影スポットともなっています。

 2019年、この駅にオープンしたのが「みかど食堂 by NARISAWA」。大正時代に当時の門司駅2階で営業していた高級洋食店みかど食堂を、世界でも名高い東京「NARISAWA」のオーナーシェフ成澤由浩氏監修のもとで再興した洋食レストランです。

 100年以上も前の駅舎の雰囲気を活かしたクラシックモダンな空間と、九州の食材にこだわったメニューが人気を集めています。

 二人はここで、早めのランチをとることに。選んだのは、門司港名物の焼きカレー。ご飯の上にカレーやチーズをのせてオーブンで焼き上げる焼きカレーは、門司港のご当地メニューとして知られていますが、「みかど食堂 by NARISAWA」の焼きカレーはシーフードをふんだんに使っているのがポイント。

 熱々を口に運べば、関門タコや近海の鮮魚の旨みがふんわり広がります。

「想像以上にシーフード! スパイシーだけどコクがあって食べやすいね。サラダもお野菜がフレッシュでドレッシングもおいしい」(内藤さん)

「クラシカルな洋食がお店の雰囲気にぴったりよね。門司港レトロに来たんだ!って、一気に旅気分になれちゃう」(池田さん)

 駅の中とは思えないほど落ち着いた雰囲気の中、セットのスイーツまで堪能。ゆったりしたランチタイムを過ごしました。

みかど食堂 by NARISAWA

所在地 福岡県北九州市門司区西海岸1-5-31 JR門司港駅2F
電話番号 093-321-8321
営業時間 ランチ11:30~14:00、ティータイム14:00~16:00
定休日 不定休 (※2022年4/5~21は休業。詳細はHPを参照ください)
https://www.mikadoshokudou.jp/

 さて、食後は門司港エリアを少し散策。駅のすぐそばにある新海運ビルは、昭和初期に海運会社の本社として建築された、これもまたレトロな木造ビル。

 まるで船室のように小さな部屋が並び、建物自体も映えるスポットばかりですが、今は個性あふれる雑貨店などが集まるおしゃれなスポットになっています。

 内藤さんと池田さんが立ち寄ったのは、黒で統一されたシックな店構えが印象的な「handmade jewelry ish」。ポリマークレイ(樹脂粘土)を焼成して作り出すクレイアクセサリーのショップで、アーティストでありオーナーでもあるカナさんが1点1点ハンドメイドしています。

 重厚感のあるビジュアルとは裏腹に驚くほど軽く、多彩なカラーバリエーションとデザインが揃っています。思わず二人とも夢中で自分へのお土産を選んでいました。

handmade jewelry ish

所在地 福岡県北九州市門司区西海岸1-4-16新海運ビル102号
営業時間 11:00〜17:00
定休日 水曜・木曜(祝日の場合営業) ※その他営業日変更等はSNSにて告知
https://instagram.com/handmade_jewelry_ish
https://www.ishmojiko.com

 新海運ビルから港へと足を運べば、そこはまさに門司港レトロのメインスポット。

 八角形の塔が目を引く旧大阪商船ビル、赤れんが造りの大連友好記念館(旧国際友好記念図書館)や旧門司税関と、門司港が華やかなりし頃の佇まいを残す建築物が立ち並んでいます。

 オレンジ色のタイルが美しい旧大阪商船ビルは、1917(大正6)年の建設。当時は門司で最も高い建物で、そびえ立つ塔屋が港のランドマークになっていたといいます。現在、1階には「わたせせいぞうギャラリー」と、北九州のアーティストの作品が集まる「門司港デザインハウス」が入っています。

旧大阪商船ビル

所在地 福岡県北九州市門司区港町7-18
電話番号 093-321-4151
営業時間 9:00~17:00 ※当面の間10:00~17:00
定休日 無休(わたせせいぞうギャラリーは年2日休み)
料金 無料(わたせせいぞうギャラリーは有料)

 一方、旧門司税関は1912(明治45)年の建設で、昭和初期までは税関庁舎として使用されていたそう。

 今の建物は1994(平成6)年に北九州市が赤れんがを特注して復元したもので、天井吹き抜けの広々としたエントランスホールに続く展示室に、歴史を物語る資料が展示されています。

旧門司税関

所在地 福岡県北九州市門司区東港町1-24
電話番号 093-321-4151
営業時間 9:00〜17:00 ※当面の間10:00〜17:00
定休日 無休
料金 無料
https://www.customs.go.jp/moji/moji_kmoj/moji_kmoj.html

 二人の密かなお目当ては、旧門司税関の1階に入っている「Mooon de Retro(モーン・デ・レトロ)」のフルーツパルフェ。美しく盛り付けられた色とりどりのフルーツは目にも鮮やかで、食べてしまうのがもったいないほどです。

 「Mooon de Retro」には港に面したテラス席もあり、歩行者専用のはね橋「ブルーウィングもじ」など、港らしい景色を眺めながらゆっくり過ごせます。また、オリジナルのジャムやドライフルーツはお土産にもぴったりです。

Fruit factory Mooon de Retro

所在地 福岡県北九州市門司区東港町1-24 旧門司税関1F
電話番号 093-321-1003
営業時間 11:00~17:00 ※閉店時間は季節により異なる
定休日 不定休
http://www.ff-mooon.com/mooon-de-retro

2022.03.25(金)
文=張替裕子(giraffe)
撮影=橋本 篤