〈昨年の夏から、様々なことがありました。そして折々に、私たちは話合いを重ねてきました。そうした中で、昨年の暮れから、だんだん寒くなっていく中で、長女の体調が優れないことが多くなりました。そうした状況が長く続き、長女は大丈夫だろうか、どのような思いで過ごしているだろうかと、私は、大変心配でした〉

 一見すると、娘思いで母親らしいご発言に思えるが、眞子さまの受け止め方は違った。

「眞子さまが一時、体調を崩されていたのは事実です。紀子さまも心配され、6月に眞子さまは宮内庁病院で検査を受けられた。幸い異常はなく、『心因性のもの』という診断だったので、眞子さまは予定通り海外公務に行かれたのです。

 むしろ、その頃体調を崩されていたのは実は紀子さまでした。紀子さまが自分の不調を『娘を心配している』という表現で糊塗していると眞子さまは感じられたのです。結婚賛成から反対に回り、眞子さまを悩ませているのは他でもない紀子さま。眞子さまは、母親は世間体を気にしているだけで、本当に娘を守ろうとしているわけではないと受け止めてしまわれたのです」(宮内庁関係者)

 

味方についた佳子さま

 妹の佳子さまは、眞子さまの結婚を応援されてきた。婚約延期会見から約1年後の2019年3月22日、ICUご卒業に際して、次のような意見を表明して話題となった。

〈結婚においては当人の気持ちが重要〉

〈姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています〉

 父と母には、明確に反対する姿勢を示されたのだ。この文書には、もうひとつ意味深長な一文があった。

〈メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して、情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています〉

 一見メディア批判に見えるが、よく読むと情報を受け止める者への批判となっている。「しっかりと考えることが大切だ」とは、誰に向けられたメッセージだったのか。

2022.03.13(日)
文=「文藝春秋」編集部