大人気お笑いカルテットの“4人目”、酒寄さんが自身のエッセイ表紙に涙した理由

お笑いカルテット「ぼる塾」の酒寄希望さんが、相方のあんりさん、きりやはるかさん、田辺智加さんとの日常を描いたエッセイ『酒寄さんのぼる塾日記』が、話題となっています。

表紙イラストを担当したのは、CREA WEB「コミックエッセイルーム」で「裸一貫! つづ井さん」を連載中のつづ井さん。
前篇では、田辺さんともども大ファンだというつづ井さんの魅力、つづ井さんの作中に描かれた友達関係とぼる塾4人による関係性との類似点など語ってもらいました。
つづ井さん推しエピソード①「日常会話につづ井さんを登場させる」
――酒寄さんは、つづ井さんのファンだそうですね。
本当に大好きで、単行本はすべて持っています! 2016年くらいですかね? たまたまウェブで読んだマンガが声を出して笑っちゃうくらい面白くて、『腐女子のつづ井さん』(KADOKAWA)を買ったんです。
ちょうど同じ頃、(相方の)田辺さんもハマっていたみたいで、お互いに「絶対にハマるマンガがあるよ」って紹介したのが、偶然にもつづ井さんのマンガでした。
2人とも本当に大好きなので、日常会話につづ井さんを勝手に登場させていたくらいで。田辺さんとよく、「つづ井さんだったら、こういう時どうするのかな?」とか話したりしていました。

――例えば、どんなシチュエーションでのことなんですか?
田辺さんとのコンビ・猫塾時代のことなんですけど、舞台でスベって落ちこんでいた時、2人で「つづ井さんだったら、どうやって元気を取り戻すだろうね?」と話したことがありました。
あと、何気なくやったUFOキャッチャーで3,000円くらい溶かしちゃった時もそうです。田辺さんに「つづ井さんだったら、ここで退くのかな?」って聞いたら、「つづ井さんだったらやり続けると思う」って言われました(笑)。
つづ井さん推しエピソード②「家の至る所につづ井さんスポットを作る」
――つづ井さんのマンガのどんなところがお好きなんですか?
いちばん好きなのは、笑いのセンスが素晴らしすぎるところ。声を出して笑っちゃえることを描けるところは、とてもリスペクトしています。想像力もすごいですよね。自宅の壁に、推しの身長をマスキングテープで記すお話が衝撃的に面白くて。

私も『ドラゴンボール』のピッコロさんがすごく好きなんですけれども、その考えはなかった! と思って。しかも、マスキングテープをはがす時に壁紙も一緒にはがれてしまったというオチがまた面白くて、この人とお友達になりたい! って思いました。
あと、お友達とクリスマスパーティをするお話も大好きです。お友達もつづ井さんと同じくらい面白くて、こんなに楽しい仲間がいたら最高だろうなって思いながら読みました。

――何度も読み返しているんですね。
家のいろんなところに単行本を置いて、つづ井さんスポットを作って。ちょっとテンションを上げたいなっていう時とか、そこへ行って読むようにしています。田辺さん、KAT-TUNの亀梨くんがものすごく好きなんですけれども、つづ井さんって私の中で田辺さんの亀梨くんレベルで。
人生でいちばん、何度も繰り返し読んでいる漫画家さんですし、落ち込んでしまった時もつづ井さんのマンガを挟むだけで元気がもらえて……。同じ時代に生きていてくれてありがとうって思っています。私の推しです!
2022.02.11(金)
文=高本亜紀
撮影=鈴木七絵