今月のテーマは<世界遺産>
2013年6月、ついに世界遺産に正式登録された富士山。日本では17カ所目の登録で、正式名称は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」と決まりました。世界中の人々が憧れる旅先であり、そこにしかない価値のある体験ができる世界遺産。この夏、旅したいと考えている人も多いのではないでしょうか。そこで、みなさんの世界遺産への旅について緊急リサーチ。eCREA会員アンケートで、「旅が好き」と回答してくれた241名がおすすめする世界遺産とは? まずは、日本の世界遺産について聞いてみました。
(2013年6月 CREA WEB調べ 回答数/241名)
Q1. 日本の世界遺産、何カ所行ったことがある?
5カ所以上訪問している人は約6割にもなり、10カ所以上訪れているという達人は14%も。そして、平均5.76カ所訪れていることが判明。
では、みんなが行ったことがある人気ナンバーワンの世界遺産とは?
Q2. 日本の世界遺産、どこに行ったことがある?
法隆寺、京都、広島、日光……文化遺産であり、修学旅行の定番コースが上位にズラリ。実際に修学旅行で訪れた人も多いようですね(笑)。そうは言っても、どこもユネスコが文化的・自然的に価値がある遺産として認定している世界的なスポット。言ってみれば、日本が世界に誇る旅先なのです。
世界遺産への旅を楽しむコツとして、多くのみなさんが教えてくれたのは「事前にしっかり下調べをすること」でした。ガイドブックや行ったことのある人の口コミを参考にするほか、「世界遺産に登録された理由を知っておく」というのもポイントなのだとか。
例えば、「行ったことがある世界遺産」1位の「法隆寺」は、「姫路城」、「屋久島」、「白神山地」とともに1993年に日本で初めて登録された世界遺産。その登録理由のひとつは「建造物群が、木造建築としての構造・配置両観点から傑作である」というもの。法隆寺を見学するときには、「建造物群の構造と配置」にも着目してはいかがでしょうか。
ちなみに、「富士山」は文化遺産として登録されました。江戸時代に葛飾北斎らの浮世絵が西洋芸術の発展に貢献し、「富士山の荘厳な姿を世界中に知らしめた」こと、「古代から今日まで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた」として、芸術と信仰の両面で普遍的な価値があると認められたのが、登録理由です。
登録の理由を調べてみると、今まで気付かなかった魅力が見えてくる気がしませんか?
続いて、旅好きが次に「行きたい!」と狙う日本の世界遺産を聞いてみました。
2013.07.31(水)
text:Noriko Kamon