◆曽爾高原のススキ

 曽爾高原は、倶留尊山と亀山の西麓に約40ヘクタールにわたって広がる高原。秋になるとススキが一面を覆い、夕陽に照らされて黄金色に輝く。

 「広大な高原に群生する金色のススキが、風になびいて波打つさまが牧歌的で美しい絶景スポットです。

 また、時間帯ごとにそれぞれの美しさを堪能できますよ」(安藤さん)

曽爾高原のススキ(そにこうげんのススキ)

所在地 奈良県宇陀郡曽爾村太良路
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/023flower_spot/sonikogen/0000000001/

◆談山神社の紅葉

 談山神社は、大化の改新前夜に中大兄皇子と中臣鎌子(後の藤原鎌足)の談合した場所を「談い山(かたらいやま)」と呼んだことがその名の由来とされる、藤原鎌足が祀られている神社。

 重要文化財に指定される数多くの絢爛たる社殿を、約3,000本の紅葉したカエデが染め上げる情景は、「関西の日光」とも呼ばれている。

「秋には境内一帯のカエデと多武峰の深い木立が全山で紅葉して、壮麗な朱塗りの十三重塔に花を添え、紅葉の名所として親しまれています」(安藤さん)

談山神社の紅葉(たんざんじんじゃのこうよう)

所在地 奈良県桜井市多武峰319
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/023flower_spot/tanzanjinja/0000000005/

2021.10.13(水)
文=佐藤由樹